高山市の注文住宅の価格相場
高山市はどのような街なのでしょうか。街や気候の特徴とともに、土地の価格や建築相場について見ていきましょう。
高山市の特徴
高山市は、日本一広い市として知られています。面積は約2178平方メートルで、東京都とほぼ同じ面積を有しています。そんな広い土地ですが、住んでいる人口は2023年1月時点で約8万4千人。世帯数で言えば、およそ3万6千世帯です。東京都には約1400万人が住んでいることを考えると、高山市は広い土地でのんびりと暮らせるイメージがあるかもしれません。
高山市は場所によって標高436メートルから3190メートルまでと、非常に大きな標高差があり、冬には気温が氷点下15度近くまで下がるケースも珍しくありません。また、昼夜の気温差も厳しく、カラっと晴れた日差しの強い日でも、夜になればぐっと冷え込みます。冬と夏、昼と夜で寒暖差が激しくなるのが、高山市の気候の特徴です。
奥飛騨温泉郷や雄大な山岳景観など、自然資源が多いのも高山市の魅力。古い街並みや歴史文化に触れようと、全国から観光客が集まります。市の92.5%を森林が占めるなど美しい自然が豊富で、落ち着いた暮らしができるエリアです。
高山市の土地の価格相場・住宅価格相場
2021年のフラット35利用者の調査を見ると、岐阜県で土地と注文住宅を同時に購入した世帯の平均面積が公表されています。これによれば、坪の平均は83.4坪、土地取得費の平均は817.5万円でした。
一方で建設費用として用意している予算は、延床面積約35坪で約2,760万円が平均相場です。つまり、土地の取得費とあわせて3,600万円程度を用意しているということです。高山市の土地価格相場が13.2万円/坪であることを考慮すると、土地の購入に1,100万円ほどかかるため、同じような間取り・広さ・性能の住宅を建てるのであれば、4,000万円弱の資金が必要となります。あくまで平均相場なので、マイホーム資金の1つの目安として捉えると良いでしょう。
>>高山市の土地価格相場・今後の推移見込みは?土地選びのコツとおすすめのエリア>>土地探しの際にチェックしておくこと|高山市周辺における土地購入のコツ
平均年収
2015年の国税調査で、高山市の平均世帯年収は522万円と報告されています。全国平均からは19万円ほど高く、岐阜県の平均からもやや上回る結果となりました。年収階級別では、年収300万円未満の世帯と300~500万円までの世帯がそれぞれ約3割ずつ、次いで500万円~700万円の世帯が約2割となっています。
ここには単身世帯も含まれます。共働きの世帯のみ伝考えた場合、500万円以上の年収がある世帯は統計上の割合よりも増えてくるでしょう。
夫婦共働きの場合、多くの世帯が高山市の平均年収付近であることが考えられます。
諸経費
住宅購入時には、土地・建設費の他に諸経費がかかります。諸経費は住宅ローンの借入からではなく、現金払いが一般的ですが、金融機関によっては、住宅ローンに諸経費を組み込める場合もあるので、金融機関毎に相談してみるのも良いでしょう。住宅ローンで組める部分は金融機関から借りておき、手元には不測の出費に備えて現金を残しておくことをお勧めします。
諸経費の目安は、土地・建設費をあわせた金額の10~12%前後とされています。つまり4000万円の土地付き注文住宅を建てるのであれば、400~480万円が諸経費にかかる目安です。それなりに大きな金額が住宅ローンに追加もしくは、現金として必要になるため、忘れずに資金計画に入れておきましょう。注文住宅を購入した際にかかる諸経費は、以下の通りです。
【土地購入時にかかるもの】
・仲介手数料
・登記費用
・固定資産税・都市計画税
・印紙税
【住宅建設時にかかるもの】
・地盤補強費(必要と判断された場合)
・印紙税
・登記費用
・水道加入金
【住宅ローン契約時にかかるもの】
・保証料
・登記費用
・火災保険料
必ずしもこの限りではありませんが、諸経費の種類は多く、支払先もさまざまです。他にも引っ越し費用や家具家電購入費などが必要になるでしょう。あわせて資金計画に入れておくと安心です。
参考:高山市HP「人口・世帯数」>>高山市で注文住宅を建てるなら、資金計画はライフプランから考えよう!
年収を踏まえた家づくり
高山市の平均年収522万円を踏まえると、どのような家づくりができるでしょうか。理想的なローンの支払額とあわせて解説しましょう。
年収500万円で建てるべき住宅コストとローンの理想的な支払額
子どもの有無や扶養家族の人数にもよりますが、高山市で年収500万円の方が住宅を建てるなら、3,500万円~4,500万円が住宅購入の目安の予算です。
ローンの返済額は手取り年収の25%程になるように設定すると良いと言われていましたが、現在は割合も変わってきています。なぜならば、年々上がり続ける光熱費が支出に占める割合を圧迫してきているから他なりません。
その為、住宅ローンだけで考えるのではなく、光熱費やその他の支出も含めたトータルな生活費とのバランスで考えていくことをおススメします。
>>高山市で高性能住宅を建てた場合、光熱費はどれくらいかかる?
住宅ローンの支払いは一定、光熱費と修繕費は常に上昇し続ける
住宅ローンのメリットは、金利が変わらない限り月々の支払が一定であることです。金利も急激な上昇はしないよう決められているので、返済計画が立てやすいメリットがあります。一方、現在光熱費は高騰が激しく家計への影響が非常に激しいものとなっています。光熱費は常に一定でなく、日々上昇傾向にあります。去年は2万円で済んでいた電気代が、今年になって3万円を超えた、というのが今の日常になってしまいました。
また、将来家に掛かるメンテナンス費用も考えなくてはいけません。家を安く使用として安い材料を使えば、材料自体の寿命が短いためメンテナンスの頻度が多くなります。そうなると、リフォームの回数が増え、その度に価格上昇した単価で修繕をしなくてはいけなくなってしまいます。
こういった光熱費の上昇や、部材価格の高騰を将来受けにくくする為の家づくりが、これからは大切になってきます。
電気料金単価の推移(消費税、再生可能エネルギー発電塁審賦課金含まず)
※出典:新電力ネット「電気料金の推移」
2021年から電気代は毎年上がり続けています。この流は今後も続いていくことが業界の予測となっています。2023年1月から9月までは、政府の「電気・ガス価格激変緩和対策事業」が実行されているため見かけ上は価格が下がっています。
しかし、この補助も9月までなので、それが終われば再び電気代は上昇していく可能性が非常に高くなっています。
年収と生活費の支出を考えた家づくり
これからの家づくりで考えなくてはいけないことは、月々の水道光熱費と将来掛かるメンテナンス費用をどれだけ削減できるかです。イニシャルコストも大切ですが、継続的に掛かるメンテナンスコストを加味した長期的目線で、住宅にかける予算を考えていくことが大切です。
イニシャルコストを重要視した場合と、ランニングコストも含めたトータルコストを重視した例を比較してみましょう。
性能の低い建て売り住宅を購入したAさん
住宅ローンの支払いは、月々6万円と安く済んでいます。しかし、性能が低いが故に光熱費は毎月6万円、家のメンテナンス費用(積立として貯金)は毎月5.5万円もかかってしまいます。
生活費も含めた毎月の支払は、30.5万円もかかります。
2025年義務化の省エネ基準住宅を購入したBさん
住宅ローンの支払いは、月々7万円に抑えられました。しかし、2025年には最低基準になってしまう家では断熱性能は心もとなく、光熱費はかさんでいきます。家の中で温度差がある寒い家に住んでしまうことで、体調を崩すことも多く、医療費や薬代がかさんでしまいます。
修繕費も将来の事を考えると、毎月4.5万円は積み立てていかなくては、マイホームをきれいな状態で維持することが出来ません。
毎月の支出額は、29.5万円です。
ZEHの断熱基準を満たした住宅を購入したCさん
断熱性能は、国が目標としているZEH基準となり、光熱費も削減できています。しかし、ZEH基準で建てている会社は気密性も重視していないことが多く、結果的に隙間風によって冬寒い家となってしまいました。光熱費は4万円と建て売りや一般住宅より削減できましたが、修繕費はかかってきます。
ZEHの断熱にしかコストを掛けなかったため、家を構成する部材は安い材料を使っています。結果、月毎の積み立てが4万円必要になってきます。35年間で1,680万円メンテナンスに掛かってしまいます。
HEAT20G2クラスの性能を満たした高性能住宅を購入したDさん
初期費用は一番掛かり、住宅ローンの支払いも他の3人よりも多い11万円のDさん。家の性能を非常に高い水準でこだわったことで、光熱費を抑えることに成功しました。断熱性気密性を担保することにお金をかけた他、メンテナンス頻度を抑えられる材料を家に使ったため、修繕の積み立ても少なく済んでいます。
35年間で、家のメンテナンスに掛かる費用は1,050万円。大きく3人と差をつける結果になりました。毎月の総支出額も27.5万円と一番少なく済んでいます。
きちんとした資金計画、ライフプラン、住宅性能を担保すれば月々の支払は抑えられる
Aさん~Dさんはそれぞれ、高山市の平均所得である年収500万円の世帯を想定して、シミュレーションを行いました。年収が500万円だと手取りは約400万円程です。月々にすると33万円となります。
ボーナス払いなどを設定すれば、さらに月々の負担は減らせるでしょう。
変動型や固定型など、住宅ローンのタイプによっても総支払額は変わります。実際に検討をする場合は、家づくりを進めている住宅会社へ相談し、資金計画を一緒にたてていただくことがおすすめです。
>>高山市の住宅ローン事情が知りたい!金融機関の特徴と返済シミュレーション
住宅ローン10万円で建てる家のクオリティとは
平均的な収入の世帯でも、高断熱高気密な高性能住宅ならば、十分生活していけることが分かったと思います。もちろん、それぞれの世帯によって支出の条件は違ってくるので、家づくりは資金計画から一緒に考えてくれる住宅会社と進めていくことをおススメします。
住宅ローンの支払いが10万円となると、住宅ローンの総額としては3500~4000万円となります。
住宅の質は担保しつつ、叶えたい理想を形にすることが可能な額と言えるでしょう。もちろんすべてが理想通りとはいきませんが、こだわりたいところと、コストを抑えるところのバランスをうまく取りましょう。外観のデザインにこだわるなら内装はシンプルなものを使う、LDKの間取りやデザインにこだわるなら寝室は一般的な床材を取り入れるなど、家族によって重視するポイントは異なるはずです。理想を形にするために、時間をかけて家族でしっかり話し合うといいでしょう。
コストと要望をバランスよく考えながら建てられた事例はコチラ
>>R+houseの施工事例
コストを抑えるポイント・外せないポイント
できれば、コストを抑えながら理想のマイホームを手に入れたいものです。ここではコストを抑えるポイントと、高山市で建てるなら外せないポイントの両面について紹介します。
コストを抑えるポイント
建物はシンプルであるほど、コストを抑えられます。例えば部屋数ですが、少なければ少ないほどドアや壁材、クロスといった材料が不要です。そのため部屋を増やすのではなく、パーテーションで仕切るなどの工夫をすれば、ある程度の予算を抑えられます。特に子どもが小さい場合は、取り急ぎ子ども部屋は必要ないはずです。将来必要となったときに、仕切れるようにしておけば良いでしょう。
同じように、窓の数や収納の数も減らせばそれだけコストダウンできます。窓を小さくするのも1つの手です。冷房費の削減にもつながり、ランニングコストまで抑えられるでしょう。
高山市で家を建てるなら外せないポイント
高山市は冬の寒さが厳しいエリアです。そのため、高断熱・高気密は家づくりで外せないポイント。高断熱・高気密住宅は、外気の影響を受けにくい家です。断熱性能・気密性能の高い家では、小さな子どもから高齢者まで家族全員が安心して暮らせます。冷暖房費が削減できるのも嬉しいポイントです。寒い冬の高山市を快適に過ごすためには、高断熱・高気密にこだわった家づくりをおすすめします。
>>高断熱・高気密な住宅とは?補助金制度や家づくりのポイントについてもご紹介>>高山市周辺の気候に合った高性能住宅を建てるには?詳しくはこちら!
コストを抑えながら性能にこだわった家づくりはR+house飛騨におまかせ
R+house飛騨では、高断熱高気密や高耐震にこだわった高性能住宅を提供しております。高性能な住宅はその分コストも高いと思われますが、独自ルールを設けることによって、無駄なコストを省き、可能な限り低コストに抑える工夫をしています。
デザイン・性能・コストパフォーマンスすべてに納得できる理想のマイホームを手に入れるならR+house飛騨へお任せください。
>>高山市周辺でコストパフォーマンスも高く、おしゃれで安心安全な注文住宅を建てるなら「R+house」