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【施工例あり】新築でガルバリウム鋼板を使うメリット・デメリットとは?高山市でおしゃれでカッコいい注文住宅を建てる方法も紹介

家づくりノウハウ
公開日:2023.07.10
最終更新日:2024.01.17
R+house飛騨の家づくり写真
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家づくりノウハウ
公開日:2023.07.10
最終更新日:2024.01.17

【施工例あり】新築でガルバリウム鋼板を使うメリット・デメリットとは?高山市でおしゃれでカッコいい注文住宅を建てる方法も紹介

R+houseの施工事例写真。黒いガルバリウム鋼板を外壁に使用した家
【施工例あり】新築でガルバリウムを使うメリット・デメリットとは?普通の金属サイディングとガルバリウムの違いについても解説
注文住宅を建てるなら、シンプルかつおしゃれなかっこいい外観にしたい!という方も多いのではないでしょうか?そんな方向けによく提案されるのが、ガルバリウム鋼板という外壁材です。
屋根や壁といった住宅の外部に使う素材として提案されるガルバリウムですが、詳しくは良く分からない、といった方も多いのではと思います。
そこで、このコラムでは、新築、注文住宅でよく使われるガルバリウムという素材についての特徴、メリットとデメリットを解説していきます。
また、施工事例も交えつつ、どうすればおしゃれにかっこよく出来るのかもご紹介していきます。

目 次

ガルバリウム鋼板とは?

ガルバリウムとは、1972年にアメリカで開発されたメッキ鋼板(鉄板)の名称です。よくガルバと略して呼ばれることも多く、新築、リフォーム問わず住宅の様々な部分で使用されています。
ガルバリウムは、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%を混ぜ合わせた合金で、昔から使われるトタンとは違い、非常に耐久性に優れる金属です。
住宅向けのガルバリウムは、上からガルバリウム鋼板を保護する塗装を施しているため、さらに長い耐久性能を誇ります。
ガルバリウム鋼板の断面イメージ画像。

画像:IG工業ホームページより抜粋
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 ガルバリウムの特徴とメリット

金属と言えば、錆びてしまったり、腐食により穴が空いたりとあまり長持ちしないイメージがあると思います。しかし、ガルバリウムは、その弱点を克服した高耐久な素材です。

耐久性が高い

良く知られている特徴として、耐久性が高い事が上げられます。配合されている亜鉛には、錆による穴あきを抑える「防食作用」があります。また、亜鉛の防食作用を補完するアルミニウムの「保護作用」によって、ガルバリウムは「自己修復作用」を得ることが出来ています。
自己修復機能によって、錆びにくく、穴も開きにくい金属建材として広く使われるようになりました。
ガルバリウム鋼板の耐久実験を行った報告画像。カッターで傷をつけた鋼板が錆びないかの試験。

出典:IG工業ホームページ 表面にカッターでキズをつけて行った、耐食性試験

ガルバリウムの寿命

ガルバリウム鋼板の耐久性は、25年~30年あり、正しくメンテナンスを行えばその寿命は40年~50年になります。開発されてから既に50年以上経っており、実績も十分にあります。

雨漏りしにくい

錆びにくく、穴も開きにくいため、水の侵入も防ぐことができます。ガルバリウム鋼板を施工する際も、金属の板同士がぴったり噛み合うように作られているので、大量に水が浸入することもありません。板同士のつなぎ目は、ネズミ返しのようになっており、隙間に入り込んだ水も内部まで浸透しにくくしています。

遮熱効果がある

ガルバリウム鋼板には、遮熱効果もあります。断熱と混同されがちですが、遮熱は断熱とは全く別になります。断熱は、伝わる熱の量を減らす効果で、素材自体は熱を貯めこんでいます。一方、遮熱は、素材自体に熱を貯めこまないようシャットアウトする効果です。
車でいうと、車内の温度上昇を防ぐためにサンシェードを使いますが、家の場合、ガルバリウム鋼板で同じ効果を得られるのです。
ガルバリウムと化粧スレートの屋根材が日中にどこまで温まるかの比較

画像:IG工業公式ホームページより
ガルバリウム鋼板に含まれるアルミニウムには、暑さの原因である赤外線を反射する効果があります。その為、ガルバリウムを外壁に使った家では、他の金属サイディングと比べ快適に過ごすことが可能になります。
ガルバリウム鋼板の断熱効果を表した実験データ

出典:一般社団法人日本金属屋根協会 屋根材による室温変化シミュレーションより転載
上のシミュレーションは、スレート瓦とガルバリウム鋼板を施工した住宅の屋根温度と室温を比較したものです。既存構造①(赤いライン)は、屋根材がスレート瓦の場合です、ピーク時には屋根裏の温度が62.8℃、室温は41℃まで上昇します。ここからエアコンで室内を冷やすのですが、冷房するには20℃以上温度を下げないといけないことになり、非常に多くの電気代が掛かってしまいます。
しかし、②(青いライン)のガルバリウム鋼板の場合は、温度上昇が40.9℃、室温は33℃まで抑えられています。さらに、表面に塗装をされたガルバリウム鋼板である③(緑のライン)の場合は、さらに温度が下がり、屋根裏でも31.8℃、室温は29.6℃とかなり快適な温度に近づいていることが分かります。

耐震性に優れている

ガルバリウム鋼板は、他の建築資材と比べて非常に軽いのも特徴です。屋根に利用した場合、家に掛かる重さは瓦の10分の1ほどにしかなりません。軽量のスレート瓦やコロニアルと比較しても、重さは4分の1以下と、建物にかかる負荷を低減することができます。
外壁材の場合でも同様に、窯業系サイディングと比べると重さは4分の1、モルタル外壁やタイル外壁と比べると、10分の1と非常に軽量です。
ガルバリウム鋼板とスレート、瓦それぞれで家にどのくらいの重量が掛かっているかを比較した画像

画像:IG工業公式ホームページ スーパーガルテクトと一般屋根材の重さ比較

また、屋根が軽くなると建物の重心は低い位置になります。そうなると地震の時に建物が揺れる幅が小さくなります。揺れ幅が小さくなると、建物の柱や梁に掛かる負担も小さくなり、家具や家電の転倒・落下リスクも抑えられます。
ガルバリウム鋼板と瓦屋根それぞれの住宅が地震の時にどう揺れるかを図解した画像

ひびや割れが発生しない

瓦やスレート、窯業系サイディングなどの屋根材、外壁材は年数が経つにつれひび割れのリスクが生じます。ひびや割れが発生すると、隙間から水が浸入し、やがて雨漏りに発展してしまいます。また、経年劣化以外に地震や凍結によるひび割れも発生することもあります。
しかし、ガルバリウムは金属の為、ひびや割れのリスクはありません。

汚れが付きにくい、落としやすい

金属であるガルバリウムが湿気や水を吸収することが無いため、他の外壁材に比べ塗膜が切れた後でも汚れが付きにくいのが強みです。窯業系サイディングは、保護塗装が薄くなると苔やカビのリスクが高まるどころか、日常のお手入れで高圧洗浄機を使うと塗膜が剥がれてしまいます。
一方、ガルバリウム鋼板の場合は、金属に保護塗膜を焼き付けているため、洗浄機を使っても塗膜を剥がしてしまう心配はありません。

表面の保護塗装について

ガルバリウムの表面塗装にもいくつか種類があります。一番安価な物は、アクリル性の塗装で、次にポリエステル、フッ素という順番で価格と耐久性が上がっていきます。
現状おすすめしているのは、ポリエステル系の保護塗装です。予算に余裕があるのでしたらフッ素系の塗装がされたガルバリウム鋼板を選択するのがベストでしょう。
しかし、フッ素は半導体需要の高まりで入手がしにくくなっており、製品によっては生産中止になっています。その為、コスパ重視の選択としては、入手しやすいポリエステル系のガルバリウムを施工しておき、将来の塗膜メンテナンス時にフッ素塗料で塗装しなおす、というやり方をおススメしています。

メンテナンスに掛かる費用と時間が抑えられる

ガルバリウム鋼板は、耐久性が高いためメンテナンスの頻度も窯業系サイディングよりも少なく済みます。窯業系サイディングが10年以内(最短で5年)で塗り替えをする必要があるのに対し、ガルバリウム鋼板は20年(最短でも15年)スパンでの塗り替えで済みます。
また、張替えも30年目が目安の窯業系サイディングに比べ、50年と非常に耐久性が高いです。また、軽く施工しやすい材料の為作業が早く進み、リフォームの期間を短縮することもできます。
外壁の塗り替えメンテナンスの様子

カバー工法という選択が取れる

ガルバリウムの屋根材や外壁は、張替えという選択肢をする必要すら不要な場合もあります。カバー工法と呼ばれる工法で、既存の材料を取り外さないまま、上から新しい屋根材、外壁材をかぶせるといった工法です。この工法を取れることもガルバリウムのメリットの一つです。
R+house飛騨の家づくり写真

ガルバリウムのデメリットと対処法

ここまでガルバリウムのメリットをご紹介してきましたが、デメリットや注意点も存在します。ガルバリウムを採用する時は、デメリットや注意点をしっかりと理解した上で選択することを推奨しています。

まったく錆びない訳ではない

ガルバリウムは錆や穴あきに強いメリットがありますが、絶対に錆びない訳ではありません。錆が始まるまでの年数が格段に長いという強みはありますが、金属である以上メンテナンスは必要になります。
適切なタイミングで塗り替えなどのメンテナンスを行う必要があることを理解しておきましょう。住宅会社が定期的にアフター点検をしてくれるのであれば、劣化に早く気づいてもらえるため、住宅会社のアフターサポートがどうなっているのか、修繕の計画を建ててくれるのかも一緒に確認するとなお安心です。

もらい錆びには弱い

ガルバリウム自体は非常に錆びにくい金属ですが、他の金属からのもらい錆びが発生することがあります。テレビアンテナや雨樋用のビス、エアコン室外機の固定金具などがガルバリウムに接触している部分は、定期的な目視点検をすると良いでしょう。

衝撃で凹んでしまう場合がある

ガルバリウム鋼板は、外部からの衝撃に弱いです。一度凹んでしまうと元に戻すことはできません。こどもたちがボールで遊ぶような公園や学校が近い場合は、外壁の凹みリスクがあることを理解しておきましょう。

凹みが嫌な場合

どうしても不安な場合は、ガルバリウム鋼板と断熱材が一体になった商品を選ぶと良いです。断熱材が衝撃を和らげてくれるため、凹みにくくはなっています。
断熱材入りのガルバリウム鋼板商品の断面イメージ画像。

断熱材入りガルバリウム鋼板:IG工業公式ホームページより

窯業系サイディングの場合だったら割れている

ガルバリウム鋼板が凹むほどの衝撃の場合、窯業系サイディングだと、凹みではなく、割れが発生する恐れがあります。外壁が割れてしまうよりは、凹んで済む方がいい、という考え方もできます。

デザインの幅に限りがある

シンプルでカッコいい外観を好む方には好まれるガルバリウムですが、タイル調やレンガ調、石積調といったデザインの再現性は苦手としています。デザイン性の幅は窯業系サイディングに軍配が上がるでしょう。もちろん、ガルバリウム鋼板の中にも、レンガ調や木目調といったデザインのものも増えてきており、デザインと耐久性の両方を取りたいという方にはおすすめです。

倉庫っぽい見た目になる?

全面ガルバリウムにした場合、選んだ製品や色によっては倉庫のような見た目になってしまうこともあります。むしろそれが良い!という方もいらっしゃいますが、倉庫っぽい見た目というのは、ガルバリウムのデザインデメリットでよく上げられることがあります。
解決策としては、部分ごとに色を変えるという方法や、外壁の一部は別の素材を使ってアクセントとする方法があります。家の形自体で外観に表情をつける、という解決方法も可能です。
基本はガルバリウムでまとめながら、軒が出た部分や玄関周りを板張りにする。1階部分はガルバリウムにしつつ、2階部分は塗壁にする。など素材で変化をつけることをおススメします。
R+house施工事例。ガルバリウム鋼板を2階部分に使用し、1階部分はサイディングでアクセントとした。

価格高騰の影響を受けやすい

ガルバリウムに限らず金属製の部材などは、住宅設備機器よりも価格高騰を受けやすくなります。キッチンやお風呂、トイレといった住宅設備は半年に一度のペースで価格改定されるケースがほとんどです。しかし、金属や木材といった原材料の価格は月ペースで変動しています。

解決するには?

価格変動の問題を解決するには、住宅会社ごとにどのような対策をしているかを確認するのがベストです。おすすめは、メーカーから直接部材を買い付けている住宅会社です。いくつもの問屋さんを挟まずに材料の提供が出来る為、価格が上昇したとしても上昇幅を極限まで抑えることができます。
また、材料の仕入れ先に対して住宅会社側で価格交渉を行っているかも判断するポイントでしょう。価格交渉によって必ずしも安くなるわけではありませんが、価格を下げる為の努力をしている証拠でもあるので、施主目線に立ったコスト削減の提案などしてくれる可能性が高いです。
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ガルバリウム鋼板はこんな人におススメ

デザインが気に入っている人

ガルバリウム鋼板の外壁デザインが気に入っている。シンプルでカッコいい金属の外観が好き、という方はガルバリウムを選ぶと良いでしょう。
ガルバリウム鋼板の見た目や質感も、独自の風合いがあるので好む人は非常に多いです。

生涯で住宅に掛かるコストを抑えたい人

コストパフォーマンスの点では、ガルバリウム鋼板を選べば間違いないでしょう。長期間にわたる耐久性とメンテナンスのしやすさは窯業系サイディングにはない魅力です。
災害時の補修や老後のリフォームの時に、ガルバリウムにしておいて良かった、と心から思うはずです。
イニシャルコストだけでは、他よりも高価なガルバリウム鋼板ですが、ランニングコストも含めたトータルでは、間違いなくお得になります。
電卓と貯金通帳の画像

より耐久性の高いガルバリウム鋼板も存在します

ガルバリウム鋼板も日々進化しています。近年登場してきた次世代のガルバリウム鋼板は、SGL鋼板(エスジーエル)と呼ばれています。これは、従来のガルバリウムにマグネシウムを添加した鋼板です。マグネシウムには、亜鉛の消耗を抑える効果がある為、より耐久性や錆びに強くなりました。
通常のガルバリウム鋼板のメーカー塗膜劣化保証が15年、穴あきが25年の所、SGLを使用したガルバリウム鋼板は、塗膜劣化保証が25年と保証期間が10年も延びているのです。穴あきについては、SGLが登場してから2023年現在は、35年経っていないため、25年のまま据え置きとなっています。しかし、塗膜が劣化してからダメージが入ることを考えても、35年間は穴あきのリスクが無いと考えて良いでしょう。
より、耐久性やメンテナンスコストを抑えたいという方には、SGL鋼板を採用することをおススメします。
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ガルバリウムを採用した場合の事例

 外壁にガルバリウム鋼板を使用した注文住宅の施工事例を紹介していきます。
 
R+house飛騨の施工事例画像。黒いガルバリウム鋼板を外壁に使った平屋画像。

【施工事例】家族が適度な距離を保ちながら、心安らげる「憩いの平屋」
黒色のガルバリウム鋼板で統一した平屋の事例です。コンパクトな平屋だと、全面ガルバリウムでもおしゃれな外観にしやすくなります。また、ガルバリウム鋼板の表面もフラットな形状ではなく、細かく凹凸のあるデザインを採用したのでかっこよさ重視の外観になりました。
R+houseの施工事例画像。白いガルバリウム鋼板の外壁がメイン。玄関周りは板張りでナチュラルな雰囲気にした。

【施工事例】普通とはちょっと違う「ワンフロアハウス」
こちらは外壁の一部にレッドシダーの板張りを採用した事例です。白いガルバリウム鋼板をメインに、木目が見えることでナチュラルな印象が協調される仕上がりになっています。
玄関周囲は板張り、1階部分はネイビーのガルバリウム鋼板を外壁に使った事例

【施工事例】生活感を見せないくつろげる家
白と黒を組み合わせた外観デザイン。黒のガルバリウム鋼板に、白色部分は塗壁にしてテクスチャを分けることでクールな外観になっています。ガルバリウム鋼板の向きと合わせるようにアプローチや外構部分も直線的にまとめることで統一感も生まれています。
ブルー系のガルバリウム鋼板を外壁材に使った事例。

【施工事例】2階リビングで広々、周囲を気にせず過ごせる家
ネイビー系の色をチョイスした事例です。白や黒のガルバリウム鋼板とは違った印象になります。窓の位置を統一し揃えることですっきりとした外観となっています。家そのものの形も片流れ屋根を採用していることで、表情をつけ飽きの来ないデザインになっています。
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新築の注文住宅でガルバリウム鋼板を選ぶ場合のメリットとデメリットについて施工事例を交えつつ解説しました。注文住宅を建てる時にこだわりたい外観のデザイン。そこにガルバリウム鋼板を使うときのイメージの参考になったでしょうか?理想のマイホームを思い描いている方は、家づくりの相談はもちろん、土地探しから住宅ローンの検討までトータルでサポート可能な、R+house飛騨にまずは一度相談してみてください。

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