余白のある空間と、余裕のある家
生活感を出さず、くつろげる環境づくりがKさん夫婦の希望でした。
そこで建築家は、収納やパントリー、ランドリールームといった雑多になりがちなスペースを
裏動線に独立させ、LDKにモノを出さず、すっきりと暮らせるように計画。
さらに、家事を効率よく行えるようにと
キッチン→パントリー→ランドリールーム→ウォークインクローゼット
という効率的な動線を設け、家事ストレスを軽減。
趣味の時間も満喫できるように、愛車を大切に保管・洗車できるインナーガレージ、書斎、ピアノスペース、外遊びを楽しめるテラスを配し、生活を存分に楽しめるようにした。
シンプルなデザインの外観は、街並みに溶け込みながら凛とした印象を放つ。
無駄をそぎ落としたことで生まれる美しさは内部へ続き、白を基調とした静ひつな空間が広がる。
玄関から続く床は、美しいつやのあるタイル敷き。ホテルライクな雰囲気が全体を包み込む。
この非日常的な空気感は「余白のある空間と、余裕のある家」というコンセプトをかたちにしたもの。
“余白”は、Kさん家族の暮らしに大きな満足感をもたらしている。
愛車を大切に保管できるインナーガレージ
天候に左右されず愛車の洗車ができるように、二台分のインナーガレージを設けた。
インナーガレージからは家族動線の玄関へとつながっている。雨の日でもぬれることなく乗り降りすることができる。
玄関は、ゲストが使うメイン動線とは別に壁で仕切ったシューズクローゼットを兼ねる家族用を作り2WAY動線に。
ごちゃつきがちな玄関をすっきりとさせている。また、この家族用の動線はインナーガレージへとつながる。
家事ストレスを軽減できる効率的な家事動線
幅2,600㎜のワイドタイプの美的キッチン。
LDKにモノを出さず、すっきりと暮らせるように計画し
ミニマリストになりたいという希望をカタチにした。
白を基調とした美しいタイル敷きのLDK
玄関から続く床は、美しいつやのあるタイル敷き。床材には天然大理石調の繊細なマーブル模様のタイルを使用。
エレガントな雰囲気のLDKには、洗練されたデザインのソファ「アルモニア」をチョイス。
窓の外には壁で囲われたテラス。子どもたちが安心して遊べる安全なスペース。
LDKの一角に設けられたピアノスペース
趣味の時間を満喫できるようにLDKの一角に設けられたピアノスペース。
横にあるリモコンニッチの空きスペースは子どもたちの絵を飾るギャラリーにもなる。
洗面コーナーとは別に作られたパウダールーム
オープンな洗面コーナーとは別に朝の身支度を整えたり入浴後にドライヤーなどを使うパウダールームを設置。
忙しい朝も分散できるので混雑しにくい。
窓からは坪庭が見え明るく開放的な空間。
「がらん」という言葉を表現した寝室
打合せの中で「がらん」という言葉で空間イメージを表現していたことが印象的だったという建築家。
主寝室は、その言葉を表現したストイックな雰囲気。
必要に応じて間取りを変えられる子ども室
子ども室は併設した坪庭から光と風を採りこみ、のびやかな印象。
床にはバーチ材を使用。必要に応じて将来二つに分けられるように計画。