高山市・下呂市・飛騨市・郡上市の気候の特徴
岐阜県は内陸県で、太平洋と日本海の中心に位置します。そのため、岐阜県の中間から北側の高山市周辺では、内陸性気候区や日本海岸気候区に属しています。
ここでは、気象庁が発表している2012年・2017年・2022年のデータを基に、気温や湿度、降水量などの推移を詳しく見ていきましょう。なお、年間降雪量は前年8月1日から当年7月31日の期間で測定した記録になっています。
高山市(桐生町)の気候
高山市には、乗鞍岳や槍ヶ岳などの山々に囲まれた「高山盆地」があります。そのため、市の中心部であるJR高山駅周辺は、「1日の気温差が大きい」「降水量が少ない」といった盆地ならではの特徴があります。飛騨市や郡上市と比べ、積雪量もあまり多くありません。
下呂市(萩原町羽根)の気候
「下呂温泉」で有名な下呂市も高い山々が取り囲んでおり、内陸性気候の特徴が色濃く出る地域です。日中の気温差が大きいだけでなく、夏は蒸し暑くて冬は冷え込みが厳しいため、年間の気温差も激しくなっています。また、下呂市では降水量が比較的多いのも特徴的です。
飛騨市(神岡町殿)の気候
飛騨市の気候は、積雪量が多く気温が低い日本海岸気候区に属しています。特に、宮川町神岡町山之村といったエリアでは積雪深が市街地の2倍ほどになることも珍しくありません。
飛騨市は寒冷地ならではの気候を活かし、お酒造りが盛んな地域でもあります。
郡上市(白鳥町長滝)の気候
郡上市は、南北に長い形状をしており、北部と南部では気候の特色が異なります。そのため、北部は雪が降り積もっているのに、南部ではあまり積もっていないということも。北部である白鳥町長滝では、南部に比べて平均気温が低く、降水量や積雪量が多い傾向がうかがえます。
高山市周辺の台風・大雨の災害状況
高山市では、台風や大雨による水害に注意が必要です。というのも、岐阜県には木曽川水系である木曽川・長良川・揖斐川といった大きな河川が流れており、雨が大量に降ると洪水が起こりやすいのです。
下呂市の飛騨川圏域や、郡上市の長良川圏域では、台風の影響により過去に何度も浸水や土石流による被害が発生しています。
>>高山市の水害発生リスク・過去の災害事例について詳しくはこちら!>>飛騨市の水害発生リスク・過去の災害事例について詳しくはこちら!>>下呂市の水害発生リスク・過去の災害事例について詳しくはこちら!>>郡上市の水害発生リスク・過去の災害事例について詳しくはこちら!
高山市周辺の大気汚染状況
高山市周辺では、光化学オキシダント(光化学スモッグ)やPM2.5の注意報がほとんど発令されていません。したがって、高山市周辺は空気がきれいなエリアと言えるでしょう。
参考:岐阜県への移住・定住ポータルサイト「
岐阜県の基本データ」
参考:岐阜地方気象台HP「
岐阜県の地勢と気候特性」
参考:岐阜地方気象台HP「
岐阜地方気象台の気象観測」
参考:国土交通省気象庁HP「
高山 年ごとの気象データ」
参考:国土交通省気象庁HP「
長滝 年ごとの気象データ」
参考:郡上市HP「
気候」「
郡上市の地域特性」
参考:国土交通省HP「
水管理・国土保全」(木曽川・長良川・揖斐川)
参考:国土交通省気象庁HP「
過去の主な水害」
参考:岐阜県HP「
岐阜県大気汚染常時監視テレメータシステム」
高山市周辺の家に必要な性能
高山市周辺で注文住宅を建てるには、気候の特徴を加味し、次の3つの性能を高める必要があります。それぞれの性能を詳しくチェックしていきましょう。
断熱性
断熱性は、外気温で室内が干渉されないよう熱をシャットアウトする性能です。断熱性が高いと室温の変化が少なくなり、快適な空間をキープしやすくなります。断熱性を高めるには、壁や天井に断熱材を施工したり、窓・サッシなど開口部の設備を高性能なものにしたりといった方法を行います。
断熱性は「UA値」という指標で示されますが、日本全国同じ数値ではありません。北海道など寒い地域は1~2地域、東京23区は6地域にといったように、地域によって基準値が区分されています。なお、UA値は、数値が低いほど断熱性が高くなります。
高山市周辺のUA値基準
高山市周辺は、建築物省エネ法による地域区分が3~4です。詳細を表にまとめました。
UA値の基準は建築物省エネ法による区分だけではありません。より断熱レベルが厳しいZEHやHEAT20の基準があります。寒さが厳しく降雪量も多い高山市周辺では、HEAT20基準を参考にするのがおすすめです。
>>断熱性能を表すUA値について詳しくはこちら>>高山市周辺エリアで必要な断熱性能は?断熱性能の等級についてもご紹介
気密性
気密性は「C値」という指標を用いて、住宅の隙間がどれだけ小さいかを示します。0に近いほど気密性が高く、隙間から空気が流れ出るのを防ぐのです。なお、C値には基準がありません。
高気密であればあるほど断熱性の効果が高まり、外部から花粉やホコリなどの侵入もシャットアウト。つまり、気密性が高い家は快適に暮らしやすいのです。
ここで重要となるのが、換気です。うまく換気できないと、室内に汚れた空気や湿気が滞ってしまいます。高山市周辺は降水量が比較的多くなっているため、カビを発生させないためにも、効率の良い換気を行って防湿することが必要です。
>>気密性能を表すC値について詳しくはこちら>>高山市周辺エリアの気候に合った換気方法は?併せてこちらもチェック!
耐雪性
豪雪地帯では、耐雪性も見逃せません。住宅の構造を強化して積雪の重みに耐えられるようにしたり、屋根に積もった雪が自然に滑り落ちる形状にしたりといった工夫を凝らして雪への対策を講じます。屋根に電熱ケーブルなどを設置して、熱で雪を解かす方法もあります。
高山市周辺で注文住宅を建てるなら「R+house飛騨」へ!
高山市周辺は、夏に蒸し暑く冬に冷え込む内陸性気候区のエリアと、雨や雪が多い日本海岸気候区のエリアがあります。そのため、断熱性・気密性・耐雪性を高めた家づくりを意識することで、理想のマイホームが実現するでしょう。
R+house飛騨では、建築物省エネ法の基準を上回るHEAT20のG2グレードをクリア。気密性も独自の施工方法で0.5㎠/㎡という0に近い数値を実現しています。R+house飛騨の高断熱・高気密の家で、快適な暮らしを手に入れませんか。
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