ハザードマップで見る!岐阜県下呂市で災害が発生しやすいエリア
下呂市では「土砂災害・洪水ハザードマップ」「地震揺れやすさマップ」「危険度マップ」が公開されています。それぞれのハザードマップを参考に、下呂市で災害の危険性が高いエリアをまとめました。
水害・土砂災害の危険度が高いエリア
下呂市には「飛騨川」や「馬瀬川」、「小坂川」などが流れており、河川の周辺は水害や土砂災害が起こりやすい危険区域に指定されています。
ハザードマップと過去の事例を参考に水害や土砂災害の危険度が高い、主なエリアを見てみましょう。
水害・土砂災害の危険度が高いエリア
上呂/中呂/尾崎/山之口/大島/長瀬/落合/小川/乗政/門和佐/川上/中切 など
ここで紹介したエリアは一部であり、河川の周囲では注意が必要です。
2020年7月に岐阜県を襲った大雨では、飛騨川(萩原町中呂)が氾濫。下呂市の住宅被害は、床上浸水といった一部損壊だけでなく、半壊や全壊してしまうケースもありました。
また、小坂では住宅に土砂が流れ込む被害が発生。馬瀬では土砂崩れによって道路がふさがれてしまい、住民が孤立する事態となりました。
地震の際に揺れやすいエリア
下呂市で特に注意したい地震は、高山・大原断層地帯地震、阿寺断層帯地震、下呂市直下の地震です。それぞれの最大震度は5弱から6強と予測されています。
下呂市の「揺れやすさマップ」によると、国道41号・256号・257号沿い、県道86号付近の危険度が高くなっています。具体的なエリアをチェックしておきましょう。
地震の際に揺れやすいエリア
小坂/山之口/尾崎/川上/堀之内/萩原/湯之島/宮地/御厩野/門和佐/焼石/金山など
特に国道41号沿いでは、建物の倒壊率が20~32%と予想されているエリアもあり、危険度が高いと言えるでしょう。
液状化が起こりやすいエリア
液状化とは地盤が液体状になる現象です。地震によって地下水の圧力が高まり、地盤を固めている砂の結束がバラバラになってしまうことで、地下水に浮いた状態になります。そうなると建物の重量で地盤が沈んだり、マンホールが浮き上がってきたりといった被害が起きるのです。
岐阜県が発表している「内陸直下地震に係る震度分布解析・被害想定調査結果」によると、阿寺断層帯で地震が発生した際、下呂市では液状化による建物の全壊と半壊の被害件数が、686棟に及ぶと推定されています。特に注意したいのが、阿寺断層付近にある以下のエリアです。
液状化が起こりやすいエリア
岐阜県下呂市で注文住宅を建てたい!安全なエリアは?
ここまでで下呂市の危険度が高いエリアを紹介してきました。できることなら、災害の被害に遭いにくいエリアに住みたいもの。続いて、下呂市で危険度が低いエリアを紹介します。
おすすめは高台
高台がおすすめの理由は、安全性の高さです。高台は水害の被害に遭いにくく、地盤が強い傾向にあります。低い土地に比べ、冠水や浸水のリスクが低いでしょう。また、地盤がしっかりしていることで、地震が起きても揺れにくくなります。
下呂市で高台に位置する主な住宅地をチェックしてみましょう。
下呂市の高台
萩原町桜洞/東上田/森/金山町大船渡 など
岐阜県下呂市の高台の売買事例
下呂市で販売されている高台の土地情報を紹介します。土地選びの参考にしてみてください。(2023年2月時点の情報です。)
所在地:下呂市萩原町桜洞
土地面積:およそ65.85坪
建築条件:なし
土地価格:6,000,000円
>>下呂市の土地相場・土地売買事例についてはこちらもチェック!
岐阜県下呂市で災害に強い注文住宅を建てるために押さえておきたいポイント
高台は危険度が低いと言えど、災害の危険区域に指定されているエリアも含まれています。安心して暮らすには、建物自体の災害対策を強化するに越したことはありません。
続いて、災害に強い家を建てるポイントをお伝えします。
水害対策をする
水害対策としては、次の4つのポイントを考慮してみましょう。
・床(基礎)を高くする
・盛り土で敷地全体を周囲より高くする
・家の周辺に防水性の塀を設置する
・家の外壁を耐水性にする
重要なのは、いかに家の中へ浸水させないか。家や土地自体を高くしたり、防水に優れた塀や外壁で水をシャットアウトしたりといった対策が有効です。
他にも、以下の工夫を取り入れてみましょう。
・コンセントの位置を高くする
・エアコンの室外機などを推定水位より高い位置に設置する
・1階と2階でブレーカーを分ける
・2階に避難用の出口を作っておく など
このような対策をしておくと、浸水被害に遭っても家の設備を守ることができ、万が一のときに屋外に避難できます。
地震対策をする
地震対策には「耐震構造」「制振構造」「免震構造」の3点がポイントです。それぞれの概要をまとめました。
耐震構造
地震の揺れに耐えられるよう、補強材や耐力壁などで建物自体を頑丈にする構造
制振構造
地震の揺れを吸収し建物への損傷を軽減できるよう、制振装置を壁などに埋め込む構造
免震構造
地震の揺れが建物に伝わるのを抑えるため、基礎と建物を切り離し、間に免震装置を設置する構造
住宅の耐震性能は1~3の等級にランク付けされており、耐震等級が大きくなるほど地震に強い家となります。より地震対策を強化するなら、しっかりと構造計算を行い、耐震等級3の耐震性能を備えた家が望ましいでしょう。
また、建物だけでなく、地盤改良によって耐震性を高めることも可能です。軟らかい地盤に固化剤を混ぜ合わせたり、地盤にコンクリートの柱を埋め込んだりといった方法があります。
参考:国土交通省HP「
浸水の予防・人命を守る家づくり」
>>突然の地震でも安全に過ごせるR+house飛騨の耐震性について詳しくはこちら!
岐阜県下呂市で受けられる補助金などの地域サポートはある?
下呂市では、災害で被害を受けた方を対象に「下呂市被災者生活・住宅再建支援制度」を実施。自然災害によって家の全壊・半壊・床上浸水などが起こった場合、225,000~3,000,000円の支援金を支給してくれます。
地域にどのようなサポートがあるのかを把握しておけば、いざというときにスムーズに活用できるでしょう。
参考:下呂市「
災害等で被災された方へ(手続きの窓口)」
岐阜県下呂市で災害に強い家を建てるなら「R+house飛騨」へ!
下呂市は、飛騨川をはじめとする河川や阿寺断層帯などが走っており、災害時に注意が必要なエリアが多くあります。だからこそ重要なのが、災害対策です。リスクが懸念されるエリアでも、水害や地震の対策をしっかりと施しておけば、被害を最小限に留められるでしょう。
R+house飛騨では、下呂市を含む飛騨地方の自然環境や特性を考慮し、高断熱・高気密・高耐震の家づくりを得意としています。下呂市で注文住宅をご検討中の方は、ぜひR+house飛騨へご相談ください。
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