注文住宅の資金計画は、ライフプランからスタートしよう
注文住宅の資金計画をたてるのに役立つ、ライフプランについて解説します。
ライフプランとは?
ライフプランとは、「人生設計」のことです。これからの人生で想定できる、自分(家族)のライフイベント(出産・子どもの進学・退職など)や家計の収支を把握して、計画をたてることをいいます。ライフプランをたてることで、老後までの長期的な目線で、人生のどのタイミングにどのくらいのお金が必要かをイメージすることが可能です。
ライフプランが無理のない資金計画に役立つ
注文住宅の資金計画をたてるときは、住宅ローン返済についてだけを考えるのではなく、家計全体を捉える必要があります。人生で特に大きなお金がかかる項目は、一般的に、子どもの教育資金・住宅の購入とリフォームにかかる資金・老後資金です。また世帯収入も、年齢や働き方に伴って、一定ではありません。
ライフプランをたてておけば、時期ごとの収入や支出が具体的にイメージできるため、自分に合った住宅購入のタイミングや予算について考えやすいでしょう。
いくらあれば、高山市周辺で注文住宅を建てられる?
高山市や下呂市、飛騨市、郡上市で注文住宅を建てる場合、実際にどのくらいの予算が必要でしょうか。岐阜県で、土地と注文住宅を合わせて取得した場合の費用相場は、下記のとおりでした。比較として全国平均もあわせて紹介します。
土地+注文住宅取得にかかる費用
岐阜県の土地+注文住宅取得にかかる費用
注文住宅の建築費:30,130,000円
土地の取得費:8,175,000円
全国の土地+注文住宅取得にかかる費用
注文住宅の建築費:30,106,000円
土地の取得費:14,449,000円
※2021年度フラット35利用者調査より
物件と土地を合わせると、約3,800万円です。これにさまざまな諸費用が追加された金額が、土地と注文住宅購入の総費用になります。全国平均と比べると、土地の取得費用が抑えられるのが、岐阜県の特徴です。
参考:住宅金融支援機構HP「
2021年度集計」
どのくらいの年収があれば、高山市周辺で注文住宅を建てられる?
住宅購入にかかる費用をすべて自己資金で支払う人はまれで、ほとんどの人は、資金調達に住宅ローンなどの融資を利用しています。岐阜県で土地と注文住宅を取得した人は、次のような内訳で、資金を準備していました。ここでは住宅ローンの中で、フラット35の利用者のデータを紹介します。
土地+注文住宅の資金調達の内訳
岐阜県の土地+注文住宅の資金調達の内訳
自己資金(手持ち金):2,936,000円
フラット35の借入額:33,645,000円
その他の借入金合計(金融機関や親など):1,724,000円
全国の土地+注文住宅の資金調達の内訳
自己資金(手持ち金):4,123,000円
フラット35の借入額:38,406,000円
その他の借入金合計(金融機関や親など):2,026,000円
※2021年度フラット35利用者調査より
住宅ローンを借りるときは、無理のない返済ができるように、収入とのバランスをとることが大切です。収入に対して、返済額がどのくらいの割合になるかを計算したものを、総返済負担率(返済比率)といいます。総返済負担率は、金融機関が融資を審査するときにも、ひとつの基準となります。
岐阜県で注文住宅を購入している人の世帯年収と、1ヶ月あたりの返済額、総返済負担率は、下記のとおりです。
土地+注文住宅を購入した人の年収と返済負担率
岐阜県の土地+注文住宅を購入した人の年収と返済負担率
世帯年収:5,577,000円
1ヶ月あたりの返済額:108,500円
総返済負担率:24.8%
全国の土地+注文住宅を購入した人の年収と返済負担率
世帯年収:6,393,000円
1ヶ月あたりの返済額:124,400円
総返済負担率:24.9%
※2021年度フラット35利用者調査より
一般的に、総返済負担率は25%以内に収めると、生活に無理がない水準といわれていました。しかし、経済状況はひとつひとつの世帯によって違うため、一概に言うことはできません。また、近年は光熱費の高騰や建材価格上昇に伴う将来の修繕・リフォーム費用の上昇リスクなど、ライフステージによっては、同じ割合でも生活にゆとりが持てる世帯と、そうでない世帯があります。そのため、総返済負担率は、ひとつの参考として考えましょう。
建築相場については以下の記事も参考にしてください。
>>高山市の注文住宅にかかる建築相場は?年収に適した家づくりのポイントを紹介>>高山市の土地価格相場について、詳しい情報はこちら!
高山市周辺で住宅ローンが借りられる金融機関(2023年4月時点)
住宅ローンの参考に、注文住宅を新築する際に利用できる、高山市周辺の金融機関・住宅ローン商品を一部ご紹介します。なお紹介する金利は、2023年4月14日時点の各金融機関の特別金利です。
十六銀行の住宅ローン
十六銀行は、岐阜市に本店がある地方銀行です。WEB契約で住宅ローンの審査や契約を行うと、WEB契約金利が適用され、以下の金利で融資が受けられます。
変動金利(全期間優遇型):年0.575%
固定金利10年(二段階優遇型Bコース):年0.75%
借入期間11年~35年(全期間固定金利):年1.40%
高山信用金庫の住宅ローン
高山市に本店を持つ高山信用金庫は、高山市内に14店舗、飛騨市内に3店舗、下呂市内に2店舗を展開しています。高山信用金庫の住宅ローンの代表商品は、「たかしんマイホームローン」です。
変動金利型:年0.575%
固定金利選択型(10年):年0.70%
35年固定金利:年1.45%
※上記金利の適用期間は、2023年4月10日~2023年5月9日です。
大垣共立銀行の住宅ローン
大垣共立銀行は、大垣市に本店を置き、岐阜県全域に店舗を展開しています。住宅ローン「フットワーク」のほか、岐阜県への移住・定住者専用の住宅ローンもあります。
変動金利型:年0.625%
固定金利選択型10年(段階OK コースⅠ):年0.85%
超長期固定金利型:年1.70%
八幡信用金庫の住宅ローン
八幡信用金庫は、郡上市に本店を置き、下呂市、白川村、高山市荘川町を拠点とする信用金庫です。郡上市・荘川町・白川村・金山町の建築業者を利用すると、さらに年0.01%引き下げられた優遇金利が適用されます。
変動金利型:年0.875%
固定金利選択型5年:年0.90%
固定金利選択型10年:年1.10%
>>高山市で使える住宅ローンや住宅ローンの考え方については、こちらも併せてご覧ください
ライフプランでライフイベントごとの収支を考えよう
高山市に住む、36歳の男性Aさんは、子どもが2人いる4人家族です。Aさん家族のライフイベントと、家計の収支を考えてみましょう。