構造見学会とは?
構造見学会は、フローリングや壁など内装工事に入る前の状態の、住宅の構造を見られる貴重なイベントです。住宅の軸となる骨組みや、土台となる基礎、断熱・気密がどのようにして保たれるのかなど、普段なかなか見られない住宅内部の構造を確認できます。モデルハウスや住宅展示場を見学して、間取りを参考にされる方は多いでしょう。しかし、ニュースなどでもたびたび見かける欠陥住宅は、施主様から見えない部分の手抜き工事やチェック不足などが原因です。長く住む家だからこそ、安心して暮らせるのか、構造から自分の目で確かめておく必要があります。
構造見学会のメリット
家づくりにおいて、後悔を残さないためには不安や疑問を解消しておくことが大切です。マイホームを検討されている方は、すでにご自身で住宅について勉強されているかもしれません。しかし、構造見学会に参加して構造を見ていただくことで、さらに知識を深められ、新たな発見もあるでしょう。
構造見学会では、断熱性や気密性などの住宅性能が確保されているか確かめられるほか、見学会で職人や現場監督から説明を受けることで、安心して建築を任せられる施工会社か判断する材料にもなります。住宅内部の施工を見て、質の良い工事が行えているか確認するとともに、建材や機材が丁寧に扱われているかなど、現場の環境も見ておくと良いでしょう。また、構造見学会に参加すれば、わからないことを職人や現場監督に、その場で聞けるのもメリットです。
構造見学会でチェックするべきポイント1.耐震性
木造住宅の構造には2×4(ツーバイフォー)や木造軸組などさまざまな工法がありますが、施工会社によっては独自の工法を取り入れて、耐震性を強化・担保しています。構造見学会では、どのような地震対策がされているかチェックしてみましょう。その際、地域の地震のリスクについても知っておくと、耐震構造の重要性を身近に感じられるはずです。ここでは下呂市、飛騨市、郡上市を含む高山市周辺エリアの地震傾向、また構造見学会で見るべきポイントをまとめました。
高山市周辺は地震が多い傾向
飛騨山地に位置する高山市周辺エリアでは、日本のどこにでも起こり得る地震だけでなく、活断層による直下型地震にも備えなければいけません。各市で公表されている揺れやすさマップによれば、いずれの市も一部地域で最大震度6強~7の揺れが予想されています。これは壁や柱が壊れる、または家が倒壊する可能性があるほどの強い揺れです。
耐震構造は耐震等級とあわせて確認しよう
耐震構造には、土地の環境を考慮した基礎や、揺れやねじれに耐えられる設計が重要です。耐震性は1~3の耐震等級で表され、耐震等級3が最も安全性が高い構造になります。地震が多い高山市周辺エリアでは、耐震等級3の構造を持つ住宅だとより安心できます。構造見学会では、地震に耐える頑丈な設計であるか、また耐震等級の算出方法に納得できる施工がされているか、といった部分を確認しましょう。
構造見学会でチェックするべきポイント2.断熱性
断熱性能が高い家は、夏は涼しく冬は暖かく、年間を通して住む人に快適な空間をもたらします。構造見学会でも断熱性能の確認は必須です。しかし、気候が異なる北と南に同じ性能の家を建てても、同じ快適さとはいえません。断熱性能には地域の気候に適した基準が存在し、基準を満たすことで快適な空間が実現します。構造見学会に参加する前に、高山市、下呂市、飛騨市、郡上市に必要な断熱性能を把握しておきましょう。
高山市周辺の夏は暑く冬は厳しい寒さ
高山市をはじめとした飛騨周辺は、高低差のある山々に囲まれており、盆地や海抜が高い地域などが混在するなど、複雑な地形でできています。夏と冬の寒暖差が大きい内陸気候の高山市や下呂市、冬に雪が多く降り年間を通して降水量が多い飛騨市や郡上市北部など、地域によって気候もさまざまです。全体的にみると、夏は暑く、冬は寒さが厳しいのが特徴となっており、家庭の冷暖房の使用がどうしても多くなります。高山市周辺で暮らすなら、外気の影響を受けにくい、高い断熱性能の家が理想です。
断熱性能が高い家はこんな家!細部をチェック
断熱性能は1〜7までの断熱等級があり、省エネ住宅のZEH水準でもある等級5以上で十分な断熱性能が備わっているといえます。断熱性能を高めるために高性能な断熱材を使う方法もありますが、コストがかかるうえ、気密性もあわせて施工しなければ十分な効果は発揮されません。また断熱性能はUA値と呼ばれる数値で評価され、国が定めた基準を満たす必要があります。
高山市周辺エリアでは、国から東北地方と同等の基準値の断熱性能が求められています。断熱性能は各施工会社から公表されている数値だけでも判断できますが、実際の施工が丁寧かどうかを確認できるのは、構造見学会ならではです。構造見学会では、断熱材は隙間なく施工されているか、配管周りや柱と床など建材の間に隙間はないか、気密を保つ処理は適切にされているかなど、施工の仕方にも注目してみてください。
>>注文住宅の断熱性能や断熱材について、詳しい情報はこちら>>断熱性能により室温は変わる?併せてこちらもチェック!
R+house飛騨がつくる家をぜひ知ってください
構造見学会は耐震性や断熱性だけでなく、水の侵入を防ぐための防水処理や、壁内部の結露対策、基礎のシロアリ対策など、住宅の耐久性に関わる部分も確認できます。ハウスメーカーの比較検討の際は、間取りや内装の好みだけでなく、内部構造にも着目してみてください。R+house飛騨では、高山市周辺をメインに、耐震・断熱・耐久にこだわった注文住宅を手掛けています。構造見学会を随時開催しておりますので、ぜひ一度、弊社が自信を持って建てる家をご覧ください。
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