自然豊かな郡上市にはどんな災害リスクがある?
郡上市は市全体の9割が山に覆われており、美並町・八幡町・和良町・大和町・明宝・白鳥町・高鷲町の7つの町で成り立っています。市を流れる長良川は日本三大清流のうちのひとつで、水質がきれいな川に住むことで有名な鮎の名産地です。
それぞれの町に独自の文化や観光スポットがあり、学校や医療機関も各町に置かれています。山岳地帯ながら市内には東海北陸道の6つのインターチェンジがあり、市内の行き来はもちろんのこと、名古屋や富山へ車で1時間程度といった利便性も魅力です。
郡上市は山間部に位置することから津波の心配はありませんが、雨の降水量が増えれば土砂崩れや河川氾濫のリスクは高まります。また全国各地で懸念されている南海トラフ巨大地震が起こった場合は、震度5強から6弱の揺れがあるとの想定です。
郡上市では防災に力を入れており、市のHPで詳細なハザードマップ・揺れやすさマップのほか、気象情報や避難所など知りたい情報がすぐに確認できます。
郡上市の浸水・土砂崩れ・液状化発生エリア
山に囲まれ24もの河川がある郡上市は、豪雨や台風による河川氾濫や土砂崩れが起こりやすいといえます。また河川の下流域では地下水の量が高まり、地盤がゆるくなりがちです。地震によって住宅を支える土が液状化すれば、家が傾く危険性があるでしょう。ここでは郡上市が公表している水害・地盤のハザードマップから、被災する可能性があるエリアを抜粋して紹介します。
吉田川下流域(八幡町尾関町・大正町エリア)
八幡町に流れる吉田川と、郡上市を代表する長良川の合流地点のエリアです。吉田川の下流に向かって右手の尾崎町は土砂崩れのレッドゾーン、左手の大正町は50cmから3mの浸水想定区域となっています。地震の際は両地域とも液状化のおそれがあり、八幡町に家を建てる際はほかのエリアの土地を選ぶとよいでしょう。
牛道川・曽部地川下流域(白鳥町為真エリア)
白鳥町には水害を起こす恐れのある河川が2本あり、浸水被害が予測されるのは下流に位置する為真エリアです。牛道川と長良川鉄道の間の地域では一部区間で50cmから3m、曽部知川と長良川の合流地点付近では長良川沿いの農地に5mから10mの浸水が予測されます。為真エリアには川沿いを避けた住宅地でも50cm未満の浸水が想定される箇所があるため、家の水害対策を行っておくと安心です。またこの辺りは、液状化しやすいといわれている三角州のエリアです。家を建てるなら地盤改良も視野に入れておきましょう。
郡上市で過去に起きた水害事例
全国的に水害が多発した2018年7月の集中豪雨災害では、郡上市も例外ではありませんでした。岐阜県内全域に猛烈な雨が降り、中でも郡上市は72時間の累積雨量が1,000mmを超えたとの記録が残っています。長良川鉄道の郡上八幡駅~自然園前駅間の線路は増水した水で線路が浸かり、線路の下の基礎部分が流されました。
郡上市和良町の消防署や県北西部地域医療センター国保和良診療所など公共施設が建つ長良川沿岸では、基礎となる地盤が200mにわたり崩れ落ち、人的被害はなかったものの二次災害が起こりかねない状況でした。自然災害は生活を支えるインフラが突如ストップする可能性もあります。土地選びの際は近くに公共施設があっても安心せずに、災害が起こったときに被害がないか、下調べすることが大切です。
郡上市の災害に備えた住宅補助制度
郡上市ではプロによる木造戸建て住宅の耐震診断を無料で行う制度があります。もし耐震補強が必要だと判断されれば、工事のための補助金を一部受け取れます。ただし耐震性を高めるための改築や大規模リフォームは該当しないので注意しましょう。また土砂災害のレッドゾーンで新築やリフォームを行う場合、基礎や壁を補強する工事費用のうち最大112万円の補助が出ます。いずれも条件や申し込み期間がありますので事前に確認しておくとよいでしょう。
家づくりにおける災害対策のポイント
家を建てるならより安全な土地を選びたいですが、予算や通勤手段、周辺環境などの条件により難しい場合もあるかもしれません。ここからは、水害対策と地震対策にわけて、安全に暮らせる工夫をみていきましょう。
より安全に暮らすための水害対策
水害対策では盛り土などで敷地を高くすることで、住宅への浸水を一定量防げます。そのほか防水壁で住宅を囲う、水に強い建材を使用して建物自体の防水性を高めるといった方法も効果的でしょう。
より安全に暮らすための地震対策
地震対策では、揺れを建物に伝えない免震構造や、揺れに耐える耐震構造がポイントです。どうしても液状化のおそれのある土地に家を建てる場合は、地盤改良を行って安定した強度を確保します。地震に強い家かどうかは、国が定める耐震等級で判断が可能です。3段階ある耐震等級の中から、最高ランクの住宅を建てられる会社選びが重要になるでしょう。
郡上市で注文住宅を建てるのにおすすめのエリア
水害リスクを避けるなら高台など地盤が高い土地がおすすめですが、土砂災害の警戒区域にないかの確認も同時に行いましょう。ここでは郡上市で注文住宅を建てるのに、自然災害の心配が少ないおすすめのエリアを一部紹介します。
白鳥町那留エリア
白鳥町は郡上市の中でも北部にあたり、冬は雪が積もります。那留地区は白鳥町中心部から外れたのどかな環境で、浸水想定区域になっていない安全なエリアです。周囲にコンビニなどのお店はないですが、那留小学校付近から車で5分のところにAコープおくみの店があり、白鳥インターチェンジもすぐそばにあります。広い範囲で土砂崩れの警戒区域にもなっておらず、液状化の心配もないため安心して暮らせるエリアでしょう。冬のレジャーや車で遠出するのが好きな方におすすめです。
八幡町島谷エリア
八幡町の島谷エリアは、吉田川と隣接していますが浸水想定区域から外れており水害の心配がほとんどありません。八幡城が近く歴史を感じる街並みが特徴で、小学校や市役所、個人商店も多く存在する地域です。大きなスーパーは橋を渡って吉田川上流方面にあるバロー八幡店が最寄りになりますが、エリア内にはコンビニも点在します。山に沿って一部土砂崩れのイエローゾーンですが、広い範囲で安全といえる地域でしょう。ほどよく便利で落ち着いた住宅街に住みたい方におすすめです。
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郡上市の注文住宅は「R+house飛騨」におまかせください
郡上市は豊かな自然が魅力の反面、災害リスクは切り離せません。ですが市全体の防災意識が高く、土地選びや災害対策をしっかりと行えば安心して暮らせるでしょう。R+house飛騨は自然災害に強い家づくりを得意とし、すべての家が標準仕様で耐震等級の最高ランクを保持しています。耐震性・耐久性のある住宅のご提供はもちろん、建築後60年間にわたるサポートもご用意しております。郡上市で注文住宅をお考えでしたら、ぜひ一度弊社にご相談ください。
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