飛騨市の地形や気候の特徴
飛騨市は岐阜県の最北端にあり、3,000m級の山々に囲まれた地域です。飛騨市には、河合町、宮川町、古川町、神岡町の4つのエリアがあり、市内でも標高の低いエリアと高いエリアでは最高で800mもの標高差があります。
また、飛騨市には「宮川」や「荒城川」、「高原川」など複数の河川が流れています。河川には冬に降り積もった雪解け水が流れ出し、その水はミネラルが豊富なのが特徴です。飛騨市には海がないため津波のリスクはありませんが、大雨などによって河川が溢れ、浸水や土砂崩れが起こる可能性はあります。
飛騨市の防災マップやハザードマップを見てみよう!
飛騨市の公式サイトでは、「地震防災マップ」や「土砂災害ハザードマップ」、「洪水ハザードマップ」を閲覧できます。ハザードマップの情報から、土砂崩れや水害が起こりやすい場所を確認しておきましょう。
地震の際に揺れやすいエリアは?
飛騨市周辺には4つの活断層があり、市内を北東から南西へ縦断する跡津川断層も存在しています。地震で最も揺れやすいのは、跡津川断層に沿った山間部です。しかし、古川町の角川ダムに近いエリアや神岡町の神岡消防署周辺のエリアも、地震が起こったときに揺れやすいとされています。とくに、河川の周辺地域は地震の揺れに注意が必要です。
液状化が起こりやすいエリアは?
地震が起きたとき、液状化にも注意が必要です。液状化とは、緩く堆積した砂地盤に強い衝撃が加わることによって、地層が液体化する現象です。液状化は、干拓地や埋立地、昔の河川を埋めた土地などで発生しやすいとされています。
飛騨市宮川町の国道360号線付近は、液状化が起こる可能性が高いエリアです。このエリアは、国道に沿うようにJR高山本線も通っています。また、古川町では、山間部から河川にかけての平地部分が、液状化の可能性があるとされています。
水害が起こりやすいエリアは?
飛騨市には複数の河川があり、大雨などの場合に河川が氾濫する危険性があります。なかでも、宮川、荒城川、高原川、山田川の流域は床下浸水や1階の床上浸水が起こりやすいエリアのため、注意が必要です。
土砂崩れが起こりやすいエリアは?
土砂崩れは、大雨や地震で地盤が緩んだ場合に起こりやすくなります。飛騨市内は谷になっているエリアが多く、国道360号線や国道41号線、国道75号線沿いなどの斜面は土砂崩れが起こりやすいエリアです。また、山から河川にかけて斜面になっている箇所でも土砂崩れの危険性があります。
>>高山市の水害発生リスクは?詳しくはこちら!>>下呂市の水害・地震発生リスクは?詳しくはこちら!>>郡上市の水害・地震発生リスクは?詳しくはこちら!
飛騨市で過去に起こった災害は?
飛騨市では、過去に豪雨災害や台風による被害が確認されています。2018年の6月末から7月頃には、台風や前線の停滞により山間部を中心に大雨となりました。この大雨の影響で、国道41号線などで土砂崩れが起こり、一部の地区は孤立状態に。また、河川は増水し、床下浸水や床上浸水の被害も出ています。
飛騨市で注文住宅を建てるべき安全なエリアは?
飛騨市は標高の高い山に囲まれているため、山の斜面付近では土砂崩れの危険度が高くなります。また、平地では河川の周辺で水害のリスクが高くなるでしょう。そのため、飛騨市で注文住宅を建てる場合、比較的標高が低く、河川から離れたエリアであれば災害のリスクは低くなります。
また、河川に近いエリアに家を建てる場合は、高台を選ぶのも一つの方法です。ただし、高台であっても、その土地が周辺よりも低くなっている場合や、堤防が決壊するような豪雨では水が流れ込んで来るリスクがあります。高台であっても基礎を高くするなど、災害への対策は必要でしょう。
飛騨市の家づくりでできる対策は?
災害リスクを抑えるためには、家づくりの段階でできることもあります。地震や水害への対策について把握しておきましょう。
地盤改良
家を建てる前には地盤調査を行いますが、もしも地盤が緩い場合は、地盤改良を行う方法があります。工法は主に「表層改良工法」「柱状改良工法」「小口径鋼管杭工法」「砕石パイル工法」の4つです。地盤改良によって強度を出すことで、より安心して家を建てることが可能となります。
>>地盤調査や地盤改良について詳しくはこちら!家づくりに適した地盤もご紹介
耐震・免震
地震対策なら、耐震構造や免震構造の住宅にする方法があります。耐震は、地震の揺れに耐えられる構造、免震は地震の揺れを受け流し、家に伝えないようにする構造です。ほかに、地震の揺れを吸収する、制震構造にする方法もあります。
>>構造見学会に参加して耐震構造を確認しよう!メリットや見どころをご紹介
水害への対策
水害対策としては、基礎の部分を高くして1階部分をピロティにして高床にする方法や、土地に盛り土をして敷地全体をかさ上げする方法があります。ピロティとは、壁で囲わない杭だけの空間のことです。ただし、高床にする場合は構造上弱くならないよう、しっかりと構造計算をすることが必要です。また、敷地のかさ上げにはコストがかかるため、予算と照らし合わせて慎重に検討しましょう。
飛騨市で行っている住宅支援制度
飛騨市では、住宅を新築する方を対象に、助成金を交付する支援制度を行っています。対象期間や助成金額は以下のとおりです。(2023年2月時点)
新築の住宅支援制度の対象
2022年4月1日以降に住宅の契約を締結し、2024年3月までに住宅の取得が完了する方
新築の住宅支援制度の助成金額
1.住宅取得額1,000万円未満:100,000円
2.住宅取得額1,000万円~2,000万円未満:200,000円
3.住宅取得額2,000万円以上:300,000円
※そのほか、転入世帯などへの加算あり
新築の住宅支援制度の条件
住宅取得後10年以上居住すること
なお、助成金の申し込み手続きは、住宅購入の契約締結後1ヵ月以内となっています。
岐阜県飛騨市の注文住宅は「R+house飛騨」へお任せ!
飛騨市は標高の高い山々に囲まれており、市内には複数の河川が流れています。近年では豪雨被害も確認されているため、土地選びにはハザードマップを活用し、地盤の強さや水害リスクに注目してみてください。また、地震への備えとして、住宅の耐震性を高めることも大切です。快適さはもちろん、安全性も重視して家づくりを進めましょう。
R+house飛騨では、耐震性や防水性が高く、寒暖差が大きい飛騨市の気候にも対応した、高断熱・高気密の住宅を設計・建築しています。飛騨市で注文住宅をお考えの方は、ぜひR+house飛騨にご相談ください!
>>地震や水害に強い高性能な注文住宅「R+house」についてはこちら!