UA値とは
UA値(外皮平均熱貫流率)とは、外皮(屋根や外壁、窓など建物の表面部分)から建物内の熱がどれくらい逃げやすいか数値化したものです。「外皮総熱損失量÷外皮総面積」で算出できます。
UA値は熱の逃げやすさを指しているので、数値が低ければ低いほど熱が逃げにくく断熱性能が高い住宅だと判断できます。
>>高断熱な家づくりに重要な断熱性能の数値「UA値」っていったいなに?
省エネ基準とは
省エネ基準とは、住宅の省エネルギー性能を規制する基準のことです。1980年に制定されてから、改正を重ねて強化されてきました。2013年の改正では窓や外壁などの断熱性能に加えて、建物全体の省エネ性能を評価する「一次エネルギー消費量基準」が導入されました。
2022年には「改正建築物省エネ法」が公布されて、省エネ性能の高い住宅を目指す取り組みが強化されました。2025年度を目途に、すべての新築住宅に省エネ基準適合を義務化するよう進められています。省エネ基準適合の最低基準は等級4なので、今後は等級4未満以下の住宅が建築できなくなります。
省エネ基準における地域区分
省エネ基準における地域区分とは、気候の異なる地域ごとに省エネ基準を定めるためにつくられた区分のことです。北海道から沖縄県までを8つの区分に分かれており、高山市・下呂市・飛騨市・郡上市は3〜5の地域区分に該当します。
省エネ基準でのUA値は下記のように定められており、地域区分ごとに設定されているUA値以下であることが求められます。
例えば、高山市の地域区分は3に該当するため、UA値は0.56以下になるよう断熱性能を高める必要があります。
ZEH基準とは
ZEH(Net Zero Energy House)とは、エネルギー収支をゼロ以下にする家を指します。給湯器や冷暖房設備を使い住宅内で使用するエネルギーと、太陽光発電などを取り入れ生み出すエネルギー量のエネルギー収支をプラスマイナスゼロ以下にすることを目指します。
ZEH基準のUA値は下記のようになっており、省エネ基準よりも高い水準が求められます。
ZEHではこのUA値に加えて、下記の基準も満たす必要があります。
・再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上一次エネルギー消費量を削減する
・再生可能エネルギーを導入する
・再生可能エネルギーを合わせて、基準一次エネルギー消費量から100%以上の一次エネルギー消費量を削減する
新築住宅では2030年を目途にZEH水準の省エネ性能の確保を目指しており、今後はこの水準を満たすことが一般的になる見込みです。
>>注文住宅を建てるなら太陽光発電のあるZEH住宅がおすすめ!詳しくはこちら
HEAT20とは
HEAT20とは住宅業界の研究者や関係者によって発足した団体「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」のことです。
HEAT20は室内の体感温度に重きを置いており、冬でも室内の体感温度が10℃〜15℃以上を維持できる断熱性能を基準としています。HEAT20には3つのグレードがあり、数字が大きくなるほど高水準となります。
具体的なUA値は下記のとおりで、他の基準よりも更に厳しく設定されています。
>>注文住宅の断熱性能の基準となる断熱等性能等級とは?ZEH・HEAT20の違いについても解説
高山市・下呂市・飛騨市・郡上市の基準を比較
高山市・下呂市・飛騨市・郡上市は、夏は涼しく冬は寒い気候です。地域区分3~5に該当するため、断熱性能基準をまとめると下記のようになります。基準とするUA値により、求められる断熱性能に大きな差があることが分かるでしょう。
R+house飛騨ではHEAT20のG2基準を標準にしており、冬でも室内は概ね13度を下回らない高断熱高気密な住宅を提供しています。
冬の寒さが厳しい岐阜県の飛騨地域でも快適に過ごせるように、最高峰の断熱材や高性能樹脂窓を採用し断熱性能を高めています。
>>飛騨地方で注文住宅を建てる場合に必要な性能について、併せてこちらもチェック!
高山市・下呂市・飛騨市・郡上市での高断熱な注文住宅はR+house飛騨にお任せください
R+house飛騨は、飛騨地方の気候に合う高品質な注文住宅を提供しています。高性能な住宅に必要な高断熱・高気密・計画換気の3つの条件を兼ね備えており、快適な住まい心地を実現します。
>>飛騨地域の気候にマッチした「高性能住宅」とは?また、冬の寒さをしっかりとカバーできるよう、HEAT20のG2基準を標準仕様で採用している点も大きな強みです。R+house飛騨では、個別相談やイベントを随時実施しています。理想の住まい作りを検討されている方や住まい作りに興味がある方は、お気軽にご相談ください。