気密測定とは?
気密測定とは、家の中にどれだけの隙間があるかを調べる試験になります。家の隙間の量は、C値という値で表すことができ、このC値が低ければ低い程、隙間が存在しない高気密住宅ということになります。
一般的な住宅の気密性能のC値は2.0~5.0。気密の事をまったく考えていない場合は、C値が10という場合もあるのが日本の住宅業界です。
R+house飛騨では、C値は0.5以下を必達にしています。
C値について詳しくは以下のコラムで解説しています。
いざ、測定
専用の機械を使って気密測定を行います。筒状の機械で、家の中の空気を外に追い出していき、家の中を負圧にしていきます。そうすると、隙間から外気が入ってこようとするため、空気の流れが発生します。その微量な空気の流れを測定し、家の中の隙間量を計算します。
この時、レンジフードなどの換気扇は塞いでおきます。意図して造られた換気経路とは違い、意図せずできてしまった隙間を調べるのが気密測定だからです。
その為、玄関ドアや窓は実際に生活する環境を想定し、特別な養生はしません。郵便受けなどが玄関ドアや玄関壁についている場合も、その場所は塞がずに測定を行います。
気になる結果は?
気密測定の結果は、なんと0.17!!(隙間相当面積÷基礎内部や屋根裏も含めた実質延床面積=20㎠÷115.18㎡)
測定は2回行って数値の良いものを採用するのですが、今回は一発目から0.17という高い数値を出すことが出来ました。空気漏れの大きな部分もなく、一切気密工事の手直しをせずに測定を終えました。
31坪のモデルハウス内にある隙間をすべて一ヶ所に集めた場合、7㎝×6㎝四方の空間にしかなりません。身近な物で例えると、スマホの約半分以下のサイズです。
これが、高気密住宅の入り口とされるC値1.0だと、10㎝×15㎝四方の空間となります。これは、郵便ハガキより少し大きいサイズです。
気密性能にこだわりのない一般住宅は2.0~5.0の間です。この場合は 一万円札2枚分からA4用紙一枚分の穴となってしまいます。
隙間の量を無くすことで、隙間風が生まれず、それによる内部結露を防ぐことができます。また、換気が計画通りに行えるため、室内の空気がしっかりと循環し、健康に暮らすことが出来るのです。
高い気密性は、職人さんの腕の良さの証明です
断熱性能のUA値は、設計段階で数値が決まります。しかし、気密性能のC値は、実際に一棟一棟測定を行って初めて分かります。
どれだけ正確に断熱材を施工できたか、断熱欠損となるような部分を埋められているか、外気が入って来そうな隙間を出さないように窓や玄関ドアの取付が出来ているか、土台から屋根までの構造材がぴったりはめ込まれているか、など一つ一つの工程の集大成で気密性能は変わってきます。
その為、高い気密性能がある、ということは、関わった職人さん全員の腕が良いことの証明になるのです。
それに加え今回は、手直し無しの一発で0.17という数値を出しました。
良い施工をしてくださった職人さん全員に感謝です♪
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