注文住宅で多い「失敗した」と感じるケース
家を建ててしまった後では、失敗したと思っても簡単に変更することはできません。そのため、事前に失敗例を学んでおけると良いでしょう。ここでは、注文住宅を建てたときに、「失敗した」と感じることの多いケースについて解説します。
間取りの失敗
注文住宅は自由に設計できるのがメリットですが、意外に多いのが間取りの失敗です。実際に暮らしてみると「生活動線・家事動線が使いづらい」「部屋の大きさと配置する家具の大きさが合わない」などの、マイナス面が表れることも。
例えば、洗濯する場所・干す場所・収納する場所の距離が遠いほど、洗濯するときの効率が悪くなります。毎日の家事をラクにしたい場合は、家事動線をなるべく短く集中させましょう。
他にも家具を配置することも考えて、部屋の広さを設計の段階で決めることも必要です。
例えば、ソファーセットやキャビネットを置きたいときは、家具の大きさを考えてリビングの広さを決めるようにします。
間取りを変えるには再度リフォームするしかないので、設計の段階でライフスタイルに合わせた間取りを選びましょう。
壁紙や床のイメージが違う
実際に仕上がった部屋を見てみると、壁紙や床のイメージが「思っていたものと違う!」というケースも。カタログの見本帳で見るときのサンプルは、実際のものより小さく、いざ部屋の大きさになると印象が変わることは多々あります。
面積効果によるイメージの違いが発生を防ぐためにも、壁紙や床を選ぶときは、なるべく大きな見本サイズで確認してみましょう。
窓が大きすぎた、多く設置してしまった
部屋の明るさや風通しをよくするために大きな窓を設置して、後悔するケースもあります。
窓が大きいほど部屋の中に開放感が生まれ、外の景色も楽しめますが、大きな窓には「断熱性が下がり夏は暑く、冬は寒くなりやすい」「コストが高い」「日差しが強すぎる」「掃除が大変」などのデメリットもあります。
特に、飛騨エリアのように冬になると雪が多く寒い地域では、大きな窓が多すぎると断熱性が下がるため、家の中が寒くなりやすくなってしまいます。地域の気候に詳しいハウスメーカーに相談して、二重窓ガラスにするなど適切な対策をとりましょう。
>>注文住宅で考えたい夏の日射対策について解説!夏に家の中が暑くならないようにする為のポイントを解説
注文住宅で失敗しないために!失敗例5選から学ぶ家づくり
後悔しない家づくりをするには、失敗例から学ぶのも良い方法です。ここでは、失敗例5選から家づくりについて学んでいきましょう。
① リビングの失敗事例
リビングは家族でくつろぐ大切な空間であるため、特に失敗したくない場所です。
リビングの失敗事例としては、「日当たりが強すぎて部屋が暑い」「部屋の広さと家具の大きさが合わない」「吹き抜けやリビング階段を設置したら冷暖房の効率が落ちた」などが挙げられます。
例えば吹き抜けのあるリビングは、夏はクーラーをつけても冷えにくく、冬は温められた空気が吹き抜けの上部に溜まるためリビング内は寒い、というようなデメリットもあることを理解してから設計しましょう。
② キッチンの失敗事例
キッチンは家族の食事を毎日作る場所なので、利便性の高い設備機器とともに家事動線を重視したい場所です。
キッチンの失敗では、「家事動線が悪い」「キッチンシンクの高さが合わない」「アイランドキッチンにしたら丸見えになった」などのケースがあります。
使いやすいキッチンにするためのポイントは「ワークトライアングル」です。
ワークトライアングルとは、シンク、コンロ、冷蔵庫を線で結ぶ三角形のことで、その距離が近いほど効率よく料理や水仕事を行えます。
キッチンシンクの高さが合わないと使いにくいので、ラクに家事をできる高さのものを選びましょう。アイランドキッチンはおしゃれですが、リビングからは丸見えになるので、常にキレイにしておく必要があります。そのような点も考慮しておくと安心です。
③ 水回りの失敗事例
トイレやバスルーム、洗面所などの水回りは家族で使用するため、家の中でも重要な場所です。水回りの失敗では、「トイレがリビングに近いので来客時に使いづらい」「バスルームに使わない機能を付けてしまった」「洗面所が脱衣所と一緒なので誰かが入浴していると使えない」などが挙げられます。
トイレはデリケートな場所なので、来客があると使いづらい場合もあります。バスルームにミストシャワーやテレビを付けたものの、あまり使用しないというケースも少なくありません。洗面所と脱衣所を分けていないと、他の人が入浴しているときに利用しにくいため、不便な思いをします。
家族やライフスタイルに合わせた設備や動線の考慮が重要になります。
④ 収納の失敗事例
スッキリと片付いた家にするには、使いやすい収納が必要です。
せっかく家の中に収納スペースを設けても、適切な場所になければ有効活用できません。生活動線をイメージして収納の設置場所を考えましょう。家族の人数に合わせた収納力もポイントです。
⑤ 設備の失敗事例
設備で後悔するケースが多いのは、コンセントに関する失敗です。コンセントの位置が悪かったり、数が少なかったりすると、生活するうえで不便を感じます。
タコ足配線にすると危険なため、適切な場所に必要な数のコンセントを設置しましょう。
岐阜県飛騨エリア(高山市、下呂市、飛騨市、郡上市)で注文住宅を建てる時の注意点
家を建てる際には、地域の気候に合わせた構造や仕様にすることが大切です。
ここでは、岐阜県飛騨エリア(高山市、下呂市、飛騨市、郡上市)で注文住宅を建てる時の注意点について解説します。
断熱性・気密性を高くする
岐阜県飛騨エリアは、夏は涼しく過ごせますが、冬は日本海を渡る北西季節風が雪を降らせるため積雪量が多い地域です。そのため、冬の寒さはとても厳しいといえます。
したがって住宅を建てるときには、断熱性・気密性を高くすることが重要です。快適でくつろげる家をつくるためには断熱性能が高く、効果を維持できる断熱材を選ばなければなりません。
建築後、数年は断熱材の効果が続きますが、年数が経過するほど断熱材の素材によって断熱性に違いが出てきます。安いからといってグレードの低い断熱材を使って後悔する場合も。長く住むことを考慮した断熱材選びが重要です。
積雪に強い家づくりをする
岐阜県飛騨エリアは、日本海を通る北西季節風が雪を降らせるため、積雪量が多い地域です。そのため、積雪に強い家づくりをすることが必要です。有効な積雪対策としては「落雪しやすい屋根を付ける」「住宅に融雪装置を設置する」などが挙げられます。
「高床落雪式住宅」にすると鉄筋コンクリートの基礎が高いため、落ちた雪を処理する負担を軽減できます。
>>飛騨地域の気候にマッチした「高性能住宅」〜高断熱高気密〜>>飛騨高山エリアで注文住宅を建てるには?マイホーム建設の流れを学ぼう!」
岐阜県飛騨エリアで後悔しない注文住宅を建てるならR+house飛騨へ
注文住宅は自由な間取りや設備を選べるのがメリットですが、断熱性など性能が優れていないと快適に暮らせません。家族で居心地良く生活するためには、地域の気候も重視しながら性能が高い住宅を建築しましょう。
R+house飛騨では、岐阜県飛騨エリアで家作りを検討している方からのご相談をお待ちしております。積雪や寒さに強い家づくりをご希望される方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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