高性能住宅では大切な、気密性能『C値』について
家の性能でとても大切な気密瀬能。家の中の隙間の量を表した数値であるC値は、健康やランニングコストにも関わっています。
緻密に計算された断熱性とそれを担保する気密性能。そして計画通りに行える換気環境の3つが家の性能の大前提になっています。せっかく断熱性にこだわったのに、気密性能が悪く隙間が多い家では意味がありません。隙間があると、そこから外気が入ってきてしまい、計画した換気経路を邪魔されてしまいます。
C値は0.5が必須
気密性能であるC値は0.5以下が必要になってきます。
詳しくはコチラで解説してます。
【家づくりコラム:住宅性能で大切な数値C値について】
「C値」は気密測定をしないとわからない
家を建てる前に計算で出せるのが断熱性であるUA値。それに対して、C値は実際に現場で計測をしないと分かりません。専用の測定器を使い、送風を行い家の隙間から入ってくる外気の量を計測します。
気密性能は構法によって決まるものではなく、同じ構法、同じ職人が施工をしても、建物の形や窓の位置・大きさは一軒一軒違います。そのため、気密性能は一棟毎に測定をしないとわからないのです。
気密測定を行うには?
気密測定はどの会社でも行うことができます。専用の測定器さえあれば、測定が可能です。ただし、なにも言わなくてもやってくれる会社は残念ながら多くないのが現状です。
なので、住宅会社に対して「気密測定を行ってください」と依頼をしてください。自社のスタッフでやるのか、外部に委託するのか、オプション対応として料金が取られるのか、そうでないのかの違いなどがありますので、確認をしておきましょう。
試験に合格した人が「気密測定技能者」認定を受けられます
気密測定を専門にした認定である「気密測定技能者」という資格があります。専門の教育を受け、試験に合格した人が、気密測定技能者を名乗ることができます。
気密測定技能者でなくても機密測定はできる?
試験や教育を受けていない人でも、機械さえあれば気密測定は行うことができます。しかし、有資格者でない為以下のような問題が起こる可能性があります。
機械に入力する初期情報を間違え、正確なC値が出ないおそれがある
機械で出た数値が正しいか判断が出来ず、嘘と気づかず報告をしてしまうおそれがある
計測時に塞がなくてはいけない場所を開けてしまい、悪い数値を報告してしまう
上とは逆に、本来塞いではいけない場所を塞いでしまい、不正に良い数値を報告してしまう
気密測定には、いくつかの決まりや測定の流れがあります。例えば、吹き抜けや屋根裏、床下の扱い方などは住宅一つ一つで解釈が変わります。設計図面の床面積を機械に打ち込めばいいわけではないのです。
また、玄関ドアに郵便の投函口が付けられているタイプなどは、投函口を塞いで測定してはいけません。実際に暮らしている環境に合わせた養生をしなくてはいけないからです。
こういった違いが分からないまま、測定を行うと本当のC値が分からなくなってしまうのです。
有資格者の行う気密測定ならば、誤魔化しのない確実なC値が分かる
専門の資格を持つ技能者が行う測定ならば、正しい測定方法で気密性能をしてくれます。気密測定を依頼するのであれば、気密測定技能者がいる会社に依頼するのがいいでしょう。
すべての住宅会社に有資格者がいるわけではないので、外部の会社に依頼する住宅会社が多いようです。
気密測定技能者事業所とは?
気密測定技能者の認定試験に合格し、申請をした事業者が「気密測定技能者従事事業所」という認定を受けることができます。
気密測定技能者従事事業所一覧はコチラから確認できます
岐阜県内の事業者一覧事業所登録をしている会社でなくても、気密測定技能者試験に合格した職人が在籍している可能性もあります。
事業所申請は、任意の為、申請しないこともできます。事業所登録をしていると、他の会社から依頼を受けて自社物件以外の気密測定を行うことが出来るようになります。
R+house飛騨は「気密測定技能者従事事業所」登録をしています
当社は、気密測定を全棟標準で実施しています。また、他社に依頼して発生する依頼料の削減のため、自社で気密測定が出来るようにしています。気密測定を外部に依頼すると、依頼料と測定量で5万~8万程の料金がかかってきます。そのお金はそのままお客様の負担になってしまうため、その費用を抑える為自社で気密測定を行うようにしています。
また、自社で気密測定を行うことで、通常は一度しか行わない気密測定を「構造時」と「完成時」の2回行うことができます。少ない費用で、より確実に正確な気密測定を行い、工事の質をしっかりと担保致します。
下呂市・高山市・飛騨市・郡上市での住宅購入を検討中なら『賢い家づくり勉強会』にご参加ください
R+house飛騨は、家はもちろん資金計画についての相談も可能です。R+house飛騨の特徴は、建築家との家づくり。高山市における土地の個性を理解した建築家が、理想の家づくりをサポートしてくれます。「費用が高そう…」と思うかもしれませんが、予算に合わせた無理のない提案を何より大事にしています。
個別相談も行っていますが、家づくりの基礎知識をお伝えするセミナーも開催中です。住宅会社と初めから一対一はハードルが高い…、なにも知識がないから不安…。という方は、是非勉強会にご参加ください。公共の会場で、一体多のセミナー形式で家づくりの基本や、住宅会社の選び方を解説します。