日当たりのよい庭は家族の憩いの場
一番の要望は、生徒がレッスンに来ていても家族はリビングでくつろげる間取り、
しかし、レッスンがないときは身近にピアノの存在を感じていたいという気持ちもありました。
そこで、建築家の木内さんはピアノ室とリビングを引き戸で仕切り、両空間のつながりを自在に調整できるようにして、相反する条件を解決しました。
グランドピアノに呼応するように、黒を差し色に使ったモノトーンのインテリア。ダークな色合いの家具と相まって落ち着いた雰囲気。限られた面積内で、ピアノのレッスン室と居住空間が見事に共存しています。
また、「窓から緑を眺めたい」というご夫婦の要望は、アプローチ側に設けた庭を玄関横の半屋外のデッキでリビングと繋げることで実現。リビングからいくつも見える植栽が通りからの視線を遮り、カーテンを閉めなくてもよい開放的な空間づくりに一役かっています。ダイニングには地窓を設け、緑あふれる空間としました。
2階の洗面室や大きなミラーや間接照明を使いホテルライクな見た目にしています。