そもそもなぜ予算オーバーしてしまうのか
いつのまにか予算オーバーしてしまうケースがあるのが注文住宅。なぜそんなことが起こってしまうのでしょうか。
【原因1】理想の家を追求しすぎて予算へと意識が向かない
せっかくのマイホーム。細部までこだわって理想の家にしたいという思いはあって当然です。
注文住宅では、間取りや外観、内装など自分の希望・理想を形にすることができます。そうなると少しでも欲しいと思った設備などはすぐに取り入れたくなったり、際限がなくなりがちです。その結果が、予算オーバー…という結果です。
だからといって理想を叶えることを諦める、というのはできない相談ですよね?
予算オーバーを防ぐためには、自身が掛けられる予算をしっかりと把握することが必須です。これ以上の金額にはなってはいけない、というボーダーラインを作ると良いでしょう。さらにそのボーダーを工務店側と共有することも大切です。
そうなれば家に求める要望にも慎重になれますし、要望に自然と優先順位が生まれます。
なにを叶えたいのか。叶えなくてもいいものはないか。将来の暮らし方をイメージしながら必要な部分にはコストをかけ、不要な部分のコストは削減していきましょう。
【原因2】何にどれだけ費用が掛かるのかが把握できていない
マイホームにはアイランドキッチンやウォークインクローゼットなどつけたい設備がたくさんあると思います。確かにあったら便利な設備や機能はたくさんあります。でもそれぞれにどれだけの費用が掛かるのか認識できていますか?
それを工務店側としっかり認識を合わせておかなければどんどんと予想外の費用がかさみ予算オーバーとなります。
どこまでが標準仕様に含まれていて、どこからがオプションでいくら費用が掛かるのかは工務店側に聞けば教えてくれます。
【原因3】建物以外にかかる費用が認識できていない
注文住宅に限らず家を建てる時には、建物の価格だけに目が行きがちです。そのため、「これにこんなにお金がかかるの!?」となり予算を圧迫するケースも多いです。
自身の所有の土地が無い場合は、土地を購入しなくてはいけません。その土地に給排水管が無かった場合、敷地内まで給排水管を繋げる工事も発生します。地盤改良も必要になるかもしれません。
また、外構の工事費や住宅ローンの手数料、引っ越しの費用も必要です。
建築費以外にもさまざまな出費がかかることを念頭に入れなければいけません。
注文住宅の建築にかかる費用
まずは大まかな費用の内訳を知ることから始めましょう。
注文住宅にかかる主な費用3つ
大きく分けると住宅取得にかかる費用は3つです。
1.本体工事費用
一つ目は「本体工事費用」
本体工事費とは、建物そのものを建てるのに掛かる費用です。
2.付帯工事費用
二つ目は「付帯工事費」
付帯工事費用は、地盤工事や塀・門といった外構、給排水管接続など建物以外の工事にかかる費用です。
3.諸経費
三つ目は「諸経費」
地鎮祭や上棟式、引っ越し代といった諸経費。諸経費には、ローン契約にかかる手数料や保証金、建物の登記費用も含まれます。認識としては、銀行や行政など住宅会社以外に支払うお金と考えるといいでしょう。
土地取得の為の費用
土地がない場合には、土地の購入が必要になってきます。土地を購入する場合は土地代以外に不動産会社への仲介手数料や印紙代、登録免許税がかかります。
飛騨エリアの土地価格相場について
飛騨エリアの土地価格の相場は、以下のようになります。
・高山市岡本町・昭和町・花里町の土地価格相場 35万円/坪
・その他高山市全体の土地価格相場10~20万円/坪
・飛騨市全体の土地価格相場 3~10万円/坪
・下呂市全体の土地価格相場 3~10万円/坪
・郡上市八幡町の土地価格相場 10~20万円/坪
・ その他郡上市全体の土地価格相場 3~8万円/坪
上記はエリア内での平均の為、場所によっては相場に当てはまらない土地もあります。高い土地には高い理由が、安い土地には安い理由があります。
自身の予算をしっかり把握し、土地にどれだけお金をかけられるのかが分かった状態で土地をきめにいくことが大切です。
注文住宅を建てる際のコストダウンのコツは?
延床面積を減らす
単純ですが一番効果がある方法です。延床面積とは、室内すべての面積を足したもの。敷地面積があれば、それに合わせて広くしたいという人もいるかもしれません。しかし、延床面積が増えると当然建築費も上がります。将来想定する生活スタイルから自然と広さというものは決まってきます。お金をかけて広くしたけど、広いだけで有効に使えてはいないかも…となってしまうパターンも。
シンプルな間取りにして間仕切りを減らす
シンプルな間取りになればなるほどコストは下がります。部屋数を少なくすると、その分ドアや壁材などの建材量を削少なくできるからです。
水廻りを一ヶ所にまとめる
水廻りは一つにまとめることでコストダウンできます。1階と2階に水廻りを分散させると、排水管が長くなり費用が上がります。 2階建て住宅を建てる場合、トイレをそれぞれのフロアに設置しようと考える人もいるかもしれません。コストダウンを考える場合には、トイレを1つにすることで、数十万の節約につながります。
和室をつくらない
和室は洋室よりも工事費が高くなる傾向にあります。また、畳や障子などは定期的な張替えなどのメンテナンスは起こります。和室を作るという場合はそういった費用についてもしっかり考えて判断すべきでしょう。
総2階のシンプルな構造にする
平屋と総2階では同じ延べ床面積の場合、総2階の住宅のほうが建築費が抑えられます。単純に基礎と屋根の面積が半分になるからです。また、構造をシンプルにすることで作業工程の短縮や資材の削減にもつながります。
上記で紹介した内容を必ず守る必要はありません。
和室が絶対に必要で優先度が高い、という方が和室を諦める必要はありません。自身に合ったコストダウン方法を使ってください。
ここでは削減効果が高いものをご紹介しましたが、細かく見ていけばコストダウンするポイントはいくつもあります。住宅会社との打ち合わせの中で聞くことをお勧めします。
注文住宅を建てる際に削らないほうが良い設備3選
予算オーバーしてしまうと、とにかく費用を削ろう!となります。しかし、ここでも注意するべきポイントがあります。ここでは、マイホーム完成後の快適な生活のために、削らないほうがいい設備を紹介します。
空調費削減に欠かせない断熱材
断熱材は、室内の温度を一定に保つために欠かせないものです。断熱材を安いものしてしまうと、冬は寒く、夏は暑く暮らしにくい家になってしまいます。そうなるとエアコンを使う頻度や台数が増え電気代が上がってしまいます。
安全な生活に必須なセキュリティ設備
セキュリティ設備も安易に削ることはお勧めしません。家族が安心して暮らせるようにセキュリティ設備はしっかり取り入れましょう。例えば防犯ガラスやテレビつきインターフォン。これらは注文住宅に取り入れたい設備です。
プライバシー保護や防犯のためにも必要な外構工事
外構とは、庭や門扉、駐車場などを指します。部屋の間取りや内装だけでなく、外から見える外構も重要です。外構にはプライバシー保護や防犯の役割を持たせられる為、最低限の外構工事はしておくことをお勧めします。
予算を把握し賢くコストダウン!理想の注文住宅を手に入れよう
注文住宅購入で、予算オーバーしてしまう原因やコストダウンのコツ、コストカットすべきでないポイントなどを紹介しました。 飛騨エリアで注文住宅を検討している人は、ぜひ、今回紹介したポイントを押さえて、理想のマイホームを手に入れましょう。R+house飛騨では、お客様のご予算やお家づくりに対する不安を一緒に整理させていただいたうえで、建築家がお客様のご希望に合わせたデザインのバランスや、性能面もふまえて設計をいたします。詳しいご相談につきましては、R+house飛騨へお気軽にお問合せください。
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