コミュニケーションが自然に生まれる間取り
デザイン性が高く、それでいてコストが抑えられ、なおかつ自由度も高いR+houseの家づくりを知り、家づくりをスタートしました。
「夫の趣味は“家族”。みんなで一緒に過ごすのが大好きなんです」と奥様が語るほど、家族を愛するご主人。いつでも家族の存在を感じられる家が欲しい、というのが真っ先に出てきた要望でした。
家族それぞれの想いに、建築家は応えます。家の中心に広々としたリビングを配置。どの部屋へ行くにもリビングを通るようにしました。そうすることによって、家族間のコミュニケーションが自然に生まれ、心地良く暮らせるようになっている。
自身の要望を叶えてもらったことはもちろん、高断熱・高気密も満足のポイント。「夏にクーラーを切って出かけても、帰ってきたときに空気がさらっとしていて驚きました」と奥様も大満足。「家は3回建てないと…、というけれど1回目で談満足」というご主人の言葉が、家づくりの大成功を物語っています。
大きなソファを置いても余裕のある広々としたリビング
ロフトからリビングを見下ろせば、リビングとキッチンが一望でき、家族間のコミュニケーションが自然と生まれるようになっています。勾配天井にしことで平屋ながら、ロフトのある縦にも広がりのある空間になりました。もちろん、リビングからウッドデッキ、畳スペースと横にも空間に広がりが得られており、27坪の平屋とは思えないほどの開放感が得られています。
床には暖かみのある樺材を使用しました。木目と節がナチュラルな雰囲気を見せる床に対し、天井はクロス貼りにしてバランスを取りました。
せっかくの勾配天井でもあったので、空間を引き締める意味も込めて梁を見せる構造にし、アクセントに。
開放感のあるのびやかな空間の中にも締まりが生まれ、飽きの来ない快適な空間に仕上がりました。
勾配天井を利用したロフトは子どもの遊び場として大活躍
子どもの遊び場として作ったロフトが、お子様はもちろん、お友達からも大人気。勾配天井による横方向の視線の抜けがある為、ロフトながら圧迫感を感じにくい設計になっています。リビングダイニングと連続した空間の為、家族のコミュニケーションも十分取れます。
キッチンや畳スペースにいる時も、子どもの様子を感じながら家事をすることが出来るので、子育ての面でも非常に安心感を得られます。
リビングから梯子で登る、秘密基地のようなロフト空間は子どもが大好きな要素の一つ。何も言わなくても自然に子ども達がロフトで遊んでいる。そんな家族を繋ぐ素敵なロフトになりました。
ロールスクリーンで仕切ることもできる和室をリビングに併設
リビングから繋がる和室は、客間の機能を持たせつつ、普段は洗濯物の室内干しスペースとして活用しています。脱衣室から洗濯した衣類を和室でかけ、収納時はキッチンを通ってウォークインクローゼットへ、といった回遊動線も完備しています。
突然の来客でも、和室スペースをロールスクリーンで隠すことで、洗濯物が見えないように出来る工夫もしています。ロールスクリーンで仕切った時の為に、畳スペースには換気用の給気口も天井に設置しました。
洗濯物の湿気をしっかり吸収し、リビング空間に湿気が行き過ぎないようにしています。
小さな窓一つにも大事な役割が
和室の北側の壁は全面収納にせず、あえて一部だけ窓を設けました。
外の光を取り込む空間があることで、明り取りはもちろん、視線が外へと抜けることで開放感を与える役割も担っている。区切られた空間である和室の圧迫感も軽減され、この窓一つで3つの役割をこなすことができています。
建築家の設計では、窓の位置や形、開き方すべてに理由があります。この窓もFIX窓ではなくすべり出し窓として開く様にしたのは、窓を開けて風を感じたい時の為。すべり出し窓を開ければ、北側から吹く風が吸い込まれるように家の中に入って来ます。南風が抜ける時も、スムーズに風の抜け道となってくれるのがこの窓の効果です。
吊り戸棚を無くしオープンにしたキッチン。圧迫感がなく、視線も抜け、家事もスムーズに。
キッチンは奥様からの要望によりオープンな形状にしました。背面の収納も腰高以上には棚を作らず、見せる収納棚にとどめています。おしゃれな照明器具と合わせることで、家族の気配を感じながら開放感あふれるキッチンで気持ちよく料理が出来るようになりました。
このキッチンを拠点にクローゼットやパントリー、洗面脱衣室を回遊できる家事動線となっており、ストレスフリーで気持ちよく家事を行えます。
「家族」の繋がりを常に感じられるおしゃれな平屋が完成しました。
平屋だからこそ出来る、コミュニケーションが良く生まれる家になりました。勾配天井は、空間をより広く見せたい場合は非常に有効な手段となります。縦と横、どちらに空間を取りたいのかによって採用を検討しても良いでしょう。天井の仕上げも、クロスのみでなく梁を見せるようにすれば、アクセントが生まれます。
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