事前の準備
打合せ回数は3回
今回はモデルハウスの建築ということで特定のお客様はいらっしゃいませんが、R+houseの仕組みに則ってモデルハウス計画の打ち合わせも実際のお客様と同じ流れで行います。建築家の先生とお会いしての打ち合わせを3回に収めるR+houseの仕組みが少しでも伝われば幸いです。
事前準備
R+houseの仕組みの一つである3回の打ち合わせ。一回一回を質の良いものにするためには多くの工夫が存在します。その一つが事前準備。建築家の先生が現地に来る一週間前に事前資料を用意し情報共有をします。その事前資料があることにより、建築家も十分な準備が可能になり、提案やヒアリングのしやすい打ち合わせになるのです。
事前資料とは?
事前に建築家に渡す資料は以下の5つ
敷地情報関係
土地家屋調査士に依頼し調べてもらった敷地図や敷地の写真、家を建てようとしている土地の建蔽率や容積率、用地といった法規情報の一覧をまとめた資料
住宅計画書
施主様の情報を記載していただきます。家族構成やいまの生活サイクル、今後どのように暮らしたいかも記入します。
家具調査メモ
現在住んでいる家の家具を新居でも使う予定の場合に使います。持ち込む家具の種類と寸法を記載し、外観写真も撮影し建築家へと共有します。
資金計画チェックリスト
予算を把握するため一番大切な資料。掛けられる予算を建築家と共有することで、建築家もその予算内で最適なプランが提示可能に。施主・工務店・建築家の三者が予算を共有することで予算オーバーによる再打合わせを防ぎます。
打合せ前に敷地へ
施主との打ち合わせ前に建築家の先生は建築予定地へと赴きます。事前情報ではわからない風の流れ方や温度、湿度といった空気感。人の目線からみた周囲の展望・周囲の音など。現地で感じられる情報は多岐に渡ります。
写真だけではわからない情報があるのです…
いざ打ち合わせ
事前資料の内容はすでに建築家の先生は把握しきっているため、ヒアリングが中心になります。
欲しいと書いてあった設備、希望間取りがなぜ必要なのか、生活スタイルを聞きながら要素を追加していったり、かけ合わせたりしていきます。時には建築家の先生が過去に経験した事例も交えながら提案してくれたり、図解しながらイメージを膨らませたりと提案の引き出しが非常に多く圧倒させられます。こちらの要望や疑問に対してもしっかりとした答えを提示してくれるのはもちろん、この場で決めずに次回のプラン提示を受けて詰めていきましょう、といった余地も残してくれるため安心感のある打ち合わせになります。
↑打ち合わせ中に間取りイメージなど話しながら書いてくれます。
会話だけでなく図解しながら進めてくれるのでスムーズに打ち合わせが進みます。
プラン提示
2時間に及ぶ打ち合わせ終了!通常の場合、打ち合わせから一週間後に工務店側に図面が納品されます。その図面を見て工務店側のチェックが入り模型の制作がスタート。さらに一週間後に施主様へのプラン提示となります。
今回はモデルハウスということで私たちもいわば施主側のようなもの。建築家の齊藤先生からの提案で次週のプラン提示はなく、2週間後にプラン提示と図面提示を行うことになりました。
プラン提示で出てきた図面と模型は次回コラムにてお伝えします。
お楽しみに!!